鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

2013.7月取材旅行「三ヶ尻 Ⅰ」 その4

2013-07-29 05:41:36 | Weblog
荒川から引水した「奈良堰」は、崋山が記すように三ヶ尻村には必要不可欠の用水路であり、それは村人の生活用水であるとともに田畑の灌漑用水でもありました。その「奈良堰」の用水は、あちこちで枝分かれされて流れており、三ヶ尻村各地の人々に利用されていました。それがわかるのが崋山が描く「上宿」図あるいは「下宿図」です。旧秩父街道(熊谷道)にそって商家や人家が並ぶかつての三ヶ尻村の景観が描かれたものとして、私には特に興味深い2枚の風景画です。 . . . 本文を読む