鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

ヘンリー・ヒュースケンの見た幕末の江戸 その7

2010-08-02 06:25:14 | Weblog
『ヒュースケン日本日記』の江戸滞在の部分を、通して読んでみても、ハリスやヒュースケンの外出はかなり限られていて、自由に江戸市中の見学ができるものではなかったことがわかります。やはり幕府側の警備の問題があったようで、馬に乗ってあちらこちらへと見物に出掛けることはできなかったようです。もちん徒歩であちこち歩き回るということもできない。たまに江戸名所の見物に出掛けるといっても、多数の武士が警護する「乗物」(高級駕籠)に乗って目的地まで行き、そこから警護を受けながら歩いてわずかばかりの見学をしたようです。まさに、あの江戸城内におけるように「大名」待遇であったのです。 . . . 本文を読む