下山開始。山小屋まで視界に入っていてもなかなか近づかない距離でした。まずはカール左側をジグザグに下って行きます。
カール内部に入った瞬間、別世界に来た印象を強く受けました。自分的にはここから黒部五郎小舎までの道のりがとても好きでした。
青空と少し肌寒い風、そして少し色づいてきたコバイケイソウが秋を感じさせました。
無造作にある巨岩や池塘など、手つかずの自然が大変美しい空間です。
振り返っての黒部五郎岳。反対周りで来なくてよかったな、と思っていました。
北側には雲ノ平を見る事が出来ました。憧れだった雲ノ平がすぐそこに!と思った瞬間でした。明日はあそこを歩くんだなー。
草地の終わりが近づき、より一層黄色に色づいたコバイケイソウ群を抜けて坂を下ると、
黒部五郎小舎が見えてきました。この先のルートは小屋の左上を登って三俣蓮華岳まで行きます。
15:55 22km地点 黒部五郎小舎到着です。体力的には当初の予定通り三俣山荘まで行けましたが、到着予定時刻が17:30を過ぎるためタイムアップと判断し、やむを得ずここで本日の行程を終了。ちょっと消化不良気味でチェックインを済ませました。
ここまであまり人に出会わなかったのに、最終的に50名以上の方が泊まっていたと思います。
寝る場所。一番混んでいる時期では1つの布団に2名で寝る事もあるんです。山小屋ではある意味当たり前ですが、普通ならビックリですよね。
16:30 気を緩めてビールを飲みながら翌日の予定を立て直します。団体の方が楽しそうに宴会をしていて、本当に奥深い山の中なの?と思った瞬間です。皆さまの服装の通り、気温は10℃を切っていたと思います。
より一層黄色が映え、もう秋そのものです。翌朝は深夜出発なので、コースを少し下見して時間を過ごしました。
17:00 夕食です。やはり信州なのでいつも蕎麦がでます。一品損したと思いつつもご飯とみそ汁はお替り自由なので、なるべくカロリーを摂取しておきます。
予定組み直しの結果、翌日火曜日は2:00起床→2:30出発と決まったため、この日は宿泊者の中で一番早くまだ明るい18:00には就寝して、長距離移動に備えました。