山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

カラスビシャク(烏柄杓)

2012-05-18 18:23:37 | 単子葉類

カラスビシャクは、ミズバショウやテンナンショウと同じ、サトイモ科の多年草です。

形はどちらかと言うと、テンナンショウの仲間に似た形をしていますが、テンナンショウ属の

マムシグサやウラシマソウと比べるとずっと小さく、サトイモ科のこの手の植物としては最小です。

主に人里の畑地周辺や河原の草地に生えていますが、地中に球茎を持っているため、畑の雑草

としては駆除の難しい植物です。しかし、この球茎を乾燥させたものは「半夏(はんげ)」とよばれ、

吐き気や去痰鎮咳に効く生薬として使われています。

(乾燥させていないものは蓚酸カルシウムが多く、刺激が強いので食べられません。)

また「半夏 」はカラスビシャクの別名でもあり、カラスビシャクの生える7月2日頃は

暦の上で「半夏生(はんげしょう)」という雑節になっています。

以前は畑地の周辺でかなり繁殖していましたが、最近では探さなければ見つからないほど

数が減っているようで、画像は近くの木津川の河川敷の草地で見付けたものです。

 カラスビシャク <サトイモ科 ハンゲ属>  別名ハンゲ 多年草カラスビシャク















カラスビシャク

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2 コメント

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Unknown (シロ)
2012-05-19 07:52:53
おはようございます
先月25日→5月16日まで、カナダで過ごしておりましたので、ご無沙汰でした。
あちらでは、タンポポの黄色い色で埋め尽くされていました。ぼやーっとしていた頭もようやく慣れてきました。
またよろしくお願いします。
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Unknown (やまぼうし)
2012-05-19 19:38:39
シロさん お帰りなさ~い
DB「ナイアガラで遊ぶ」拝見しました。
エメラルドグリーンの水が綺麗ですね。想像していたより遥かに都会に近いというか
ここは都会の中なんですね。滝を見ながらハードロックカフェのハンバーガが食べられるというのも驚き・・・
辺りをイボイノシシが走りまわっているアフリカのビクトリア滝とは大違いです(笑)
世界三大瀑布の雄大な風景を眺めながらゆったりとしたhappyな時間を過ごされましたね
素敵なアルバムを有難うございました。

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