トノサマバッタは日本国内で見られるバッタ科の昆虫では最大の種類です。
私の少年時代は第2次世界大戦後の復興期であったとはいえ、都市の周辺でも
住宅開発は未だそれほど行われておらず、近所には「原っぱ」と呼ばれる空き地
が沢山ありました。
そこに棲んでいたのが、このトノサマバッタです。その空き地にはショウリョウバッタや
クビキリバッタなど他の種類のバッタも沢山棲んでいたのですが、虫取りをする子供達が
他のバッタには目もくれず追いかけていたのがこのトノサマバッタです。
なにしろ大きくて堂々としているし、その上、警戒心が強く動きも敏捷で捕えるのが容易で
ないことも子供達の好奇心をそそっていたようです。
最近は身近に見られる「原っぱ」と呼ばれるような空き地は、都市周辺ではほとんど姿を
消してしまったのでこの昆虫も見る機会が少なくなりました。
画像の個体は城陽市の西端を流れる木津川の河川敷で撮ったものですが、1級河川の
ような大きい川の河川敷ではイネ科の雑草も多く、トノサマバッタの棲息に必要な環境が
未だ保たれているようです。
トノサマバッタ <バッタ目 バッタ科>
色には変異が多く、1枚目が標準的なもので、2枚目が褐色型と呼ばれるものです。
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