ナワシロイチゴはバラ科キイチゴ属の落葉低木で、名前から受ける印象では、昔は農道付近で、
ごく身近に見られるイチゴだったようです。
しかしながら、現在のように整備された農道の近くではほとんど見ることがありません。
城陽市内でこの植物が観察できるのは、主に木津川河川敷の日当たりの良い土手や草原が
中心なので、恐らくその他の地域でも似た環境で普通に見られると思います。
6月の苗代の頃に赤く熟する果実はこの種のキイチゴの中では甘みの強い方で、生食のほか
リキュールやジャムにするのに好適です。
ナワシロイチゴ<バラ科 キイチゴ属> 落葉低木
花は他のキイチゴとはちょっと違った珍しい形をしています。画像の白い星型の部分が萼で
中心部にピンク色の花弁が4枚あり、雌蕊と雄蕊を包み込んでいますが、花弁はこの様に
閉じたままで、枯れるまで開くことはありません。
画像を見て頂くと、閉じた花弁から少し突き出ているものがありますが、これは雌蕊で、雄蕊は
この状態では未だ花弁に包まれたままです。
雄蕊が露出するのは花弁が枯れた後になりますが、時期をずらすことによって、自家受粉を