山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ヤマグワ (山桑)

2011-05-10 22:58:15 | 植物(木本)

蚕蛾の幼虫、カイコに絹糸を造らせる養蚕業は、明治以降「外貨獲得産業」として重要視され、かつて
我国は世界でも有数の養蚕国でした。

しかし、第1次世界大戦後の世界恐慌を境として、国際的な絹の需要が落ち込み養蚕業はその後衰退
の一途を辿ることになり、現在に至っています。

養蚕業が盛んだった頃、カイコの餌として栽培されたのが、この桑の木で、我が城陽市でもその当時の
名残りと思われるものが、木津川河川敷周辺の樹林のあちこちに見られます。

養蚕が行われなくなった現在、桑の木は人々の生活にとって存在意義を失ってしまったようですが、
近年、この桑の葉の成人病に対する薬効が注目されています。

特に、若葉に多く含まれるDNJと呼ばれる成分は、腸内の糖分分解酵素の働きを抑制する働きがあり
中性脂肪による高脂血症や糖尿病に効果あると言われ、「桑茶」などの製品も市販されています。

ヤマグワ <クワ科 クワ属>  落葉高木  別名クワ 

  ↓ 画像はクリックで大きくなりますヤマグワ

 すでに果実を付けていますが
  7月頃に赤から黒く熟すと生食
 でも美味しく食べることができ、
 ホワイトリカーに漬けてリキュール
 を楽しむこともできます。

 葉には苦みや癖がなく、天麩羅に
 すると美味しく食べられます

  





ヤマグワ

コメント (2)
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