驚いたというよりも呆れる御仁だ。
川勝平太、何と富士山の日にしたばかりの2月23日を「ふじのくに建国日」とし、来年2月23日に「ふじのくに建国宣言」を行う国際色豊かな式典を開催すると県議会で公言したのである。
富士山の日だけでは日本国の休日となる将来の天皇誕生日に対抗できないと考えたのか、建国とまで言い出すとは国辱者だ。
それだけではない。
諸外国との外交を専門とする「地域外交部」を県庁に新設したいとまで答弁したのである。
県の内政を役人に任せて本人は外遊ばかりして接待を受けたり、接待したりしているうちに国家元首か何かと勘違いが生じてきたのだろう。
先日のマスゲーム志向(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/644.html)もその現れだ。
今思えば、9月1日の県の総合防災訓練会場で首相ら政府要人に随行をしたものの、案内もせずに距離を取って移動して周囲に不思議がられたのもうなずける。
俺はふじのくにの元首だ、日本の首相に何で気を使う必要がある、という心境だったのだろう。
川勝平太が静岡空港に執着するのもその思考の延長だ。
「川勝知事は、韓国で今月開かれた「世界大百済展」に出席し、韓国の知事らと親しくなった体験談を披露。「外国を訪問して信頼関係を築くと、今度はその方々を招くことができる」と利点を強調し、中国、韓国など近隣の各国を中心に、自治体同士の交流を積極的に促進すべきだとの考えを示した。」(毎日新聞H22.2.23)
接待と接待返しの交流なんて、本当に今の県民が望んでいるのだろうか。
本人の満足感しか見えてこないのだが。
国民の飢えを顧みずに軍拡に走るどこかの元首にも似て裸の王様気分なのだろう。
その外交ツールである空港は今でも40億近い税金投入をしているのだが、厳しい状況は続いている。
空港が無くなっては元も子もないとばかり、駐機スャbトやブリッジの追加整備、着陸料や空港施設使用料など運航コスト軽減につながる就航支援策の検討に入ったと議会で答弁。
具体的には、今年追加の3駐機スャbトに加えさらに国際線用1駐機スャbトとボーディングブリッジの追加整備、着陸料の引き下げ、旅客ターミナルビルの家賃など空港施設使用料の補助だそうだが、利用者が減っている中での設備増強という博打に加え、着陸料の引き下げは高速道路の無料化・定額化などと同じで実質税金での補てんとはいかがなものか。
さらに天下り空港運営会社の言い値で設定されたビル家賃を税金補助で支えるというのはその運営会社に税金を移しかえるに等しい。不透明な役員報酬もさらにやりたい放題になってしまう。闇は深まるばかりだ。
地方分権とか地域主権というが、この現状で進めていっていいのだろうか。
民主主義が未熟な現在の地方行政に権限を与えすぎるのは、子供に拳銃をもたせるようなものだ。
国家たるもの、被害を受けるのはそこの住民だけだからいいとは言えないだろう。