「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

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朝日新聞の大本営発表垂れ流し記事

2010-09-22 20:24:00 | ノンジャンル
人類というのは右肩上がりに進歩しているといえるのだろうか。
確かに科学文明の進歩はめざましい。
その意味での生活水準も同様だ。
しかし、人間そのものはどうだろう。

学生のころにNHKの報道部で夜勤のバイトをしていたときに泊まりの記者から聞いた話は今でも警句的に有益なものが多い。
その中に、バイパス推進を主張する側が持ち出した「交通量の増加にもかかわらずバイパス建設が進まないことで交通事故死が増えている。昨年よりもこの地区では2倍に増えた。」というような主張が真実だとしてもそのまま記事にはしないという話がある。
それは、実際調べたら、昨年1件だった事故死者が2件になっただけだったからだという。

その話は本当なのかだけではなく、さらにその根拠を確かめてから記事にしないといけないらしい。
嘘じゃなければいいというものではなく、社会的な影響力を考えれば当然の姿勢だ。

19日の朝日新聞の静岡空港関連の記事に「県空港利用政策課は「2社が競合し、価格が安くなっ ている」と分析。さらにハブ空港である仁川空港から乗り継ぎをして、世界に旅行へ行く利用者も増えた。同課によると、ソウルで乗り継ぐ先の旅行商品は、オーストラリアやインド、 ウズベキスタンなど多岐に及ぶ。駐車場を無料にしていることから、隣県の山梨から静岡空港の利用者もいるという。」とあって、それ以下も県の主張の垂れ流し。

「増えた」とは実際どれくらい増えたのか、「隣県の山梨から静岡空港の利用者もいる」というがどういう利用で何人くらいなのか、まったく分からない。
極端にいえば、10人が11人に増えただけかもしれないし、利用者は3人だけだったかもしれない。
ただ県や学者のコメントを垂れ流すだけならだれでもできる。
マスコミの質も県同様低下しているようだ。
知事会見を聞いていても追及が甘々で誰のために仕事をしているのかという使命感が感じられない。
日本ではこのままジャーナリズムという言葉も死語になっていくのだろうか。