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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

餃子がウマい良心的な居酒屋 東小金井『太平楽』

2018年07月08日 | 居酒屋・バー
TVや雑誌で「JR中央線の街特集」をやる場合、吉祥寺から西の駅は、どうも扱いが悪い気がする。
その中でも東小金井駅は、隣の武蔵境や武蔵小金井とひとくくりにされることも多く、なんとも不憫である。
そんな東小金井だが、私自身は以前からちょくちょく足を運んでおり、個人的には好きな街だ。
よく通う店は、ストイックな店主が、注文が入るたびに皮を伸ばして餃子を仕込む『餃子喰人』、
深夜1時過ぎでも営業している、油そばがおいしい駅近くのラーメン店『のんき亭』、
安くてボリューミーな、庶民の味方的な中華食堂『エフエフ』。この3店にはしょっちゅうお世話になった。
「なった」と過去形で書くのは、現在はみんな閉店してしまったから。
餃子喰人の店主さんには、餃子のことをいろいろレクチャーしてもらったので、いまだに閉店が残念である。

最近の東小金井で、私がおススメする店は、北口のラーメン店『くじら食堂』
雑誌に何度も紹介されている有名店で、地元民以外にも知名度が高く、営業中は常に行列を作っている。
そしてもう1軒、ネット検索しても情報は少なく、行列こそないものの、
地元民らしき常連客たちでいつも賑わっている、穴場的居酒屋の『太平楽』さんだ。


こちらはもうひとつの入口と看板。


赤ちょうちんの「やきとり」の文字と、「手造りの味 餃子」という看板が目を引く。
餃子も串焼きも大好きな私が、引き寄せられるように入店したのが、今から10年ほど前。
店内はカウンター席のみで、客は近所に住む常連と思わしき方々ばかりで、ほぼ全員顔見知りのようだ。
皆さん、私よりだいぶ年上のようだが、元気に飲んで喰って、楽しそうに語り合っている。
人生の先輩方の雑談・猥談などをBGMに、ビールで餃子や串焼きを流し込むと…おっ、ウマいじゃないか。
新参者ゆえ、アウェイ感は否めなかったが、絡まれたり邪魔者扱いはされないので、居心地は決して悪くはない。
店員さんたちの付かず離れずな応対もよく、お店自慢の餃子も気に入ったので、いまだに通い続けている。
ここ数年、しばらく訪問していなかった間に、頑固そうな先代から二代目に代替わりし、
お母さんとキレイな女性店員(二代目の嫁さん?)の3人体制となり、そのためか若い世代や女性の客も増えた。

当店の情報はいまだに、ネット検索してもあまりヒットしないが、食べログの最新投稿(2016年1月)でヒドイのを発見。
そいつの言い分を簡単にまとめると、
「入店すると、お店の方がジロリと品定めするような視線」 ※自意識過剰
「“食事をしたい”と告げたら、飲み物を頼んでと言われて驚き、そしてめげた」
「周囲の客の視線も冷たいので仕方なく店を出た。接客は最悪。不快感たっぷり」だと。
拙ブログでは以前から、「食べロガーはバカでクズでロクデナシだ」と繰り返してきたが、
ここまで来ると、バカを通り越して狂気すら感じてしまう。
居酒屋で酒を頼まないという、非常識な行為を恥じることなく、店を批判しネットで同意を求めるとは…。
酒が飲めないのなら、ウーロン茶でも頼めばいいじゃねえか。そんな金すらも惜しいのか。
こいつは5段階評価の点数を最低の1.0にしていたが、こんな悪質クレーマーの評価も含まれるのだから、
食べログの点数なんて妄信しちゃダメだよ

食べロガーのことは忘れて、太平楽さんのオツマミについて紹介していこう。
まずは看板メニューである自家製の「焼き餃子」。私は毎回、必ず注文している。


1個の重量は推定35グラムくらいかな? なかなかの大ぶりサイズで、1人前4個で320円。
こちらのお店は、かつて中華食堂だったためか、厨房内に餃子専用の焼き機がある。焼き色が美しいのはそのためだ。
餃子と一緒に、お酢とラー油も運ばれてくるのだが、私は自分で特製ダレを作って食べる。
作り方は 卓上にある焼鳥用の味噌ダレに酢と醤油を混ぜ、
そこでホッピーセットか中を頼み、グラスの焼酎をほんの少しだけ注いで、かき混ぜる。
ここの焼酎は結構濃いから、少しくらい減っても問題ないはず。
ちなみに、ホッピーはセットが500円、中が250円。サワー類は400円で、ビールの価格は後述する。
完成したタレに餃子を付けると、ああ、やっぱりおいしい。


味噌のしょっぱさと焼酎のほろ苦さが合わさり、野菜多めの餃子とよく合うなあ…と自画自賛。
ピンボケしたけど、餃子の中身はこんなかんじ。野菜の割合が多く、肉の脂分は少なく、個人的に好みの味だ。


続いては、もうひとつのウリである串焼き類を紹介。肉類は130円で、野菜やウズラは110円。
左から「モモ(ねぎま)」、「レバー」、「つくね」、「ししとう」。


こちらは「ウズラ」、「シロ」、豚肉の「かしら」。


他にも数種あるが、串焼きの注文は「3本以上から」なのでお忘れなく。
レバーは新鮮な鶏を使用しており、「鶏レバー刺し」470円も人気商品だ。
あと、最近は「ブラックアンガス牛 990円」という高級串? もあるのだが、まだ頼んだことはない。

ほかのレギュラーメニューは、「もつ煮」「鳥から揚げ」「厚揚げ焼き」「お新香」など。
日替わりのメニューも、壁のホワイトボードに数種書かれており、そちらも人気だ。
以前、「もつ煮」350円と一緒に頼んだのが「マカロニサラダ」300円。


煮込みは臭みのないタイプで、値段の割には具だくさんで嬉しい。
マカロニサラダは自家製らしく、玉子、ハム、千切りのニンジンがたっぷり加えられており、


最近食べたマカロニサラダでは一番おいしい
そんな絶品マカサラとは以後出会えず、つまり一期一会なのだが、今度見かけたときも絶対に食べたい。
先日は「海老春巻き」もあり、2本で400円。日替わりは、和洋中いろいろあるのが面白い。


餃子を食べた直後で、さっき説明した自家製味噌ダレが残っていたので、浸してみたら、やっぱりウマかった。
食事メニューは、焼鳥丼にお茶漬けなどがあるが、日替わりメニューから「牛すじカレー」600円を選択。


牛すじ肉が入ったカレーに、お茶椀一杯分くらいのご飯が乗る。
カレーソースもいいツマミになると思うので、次回はご飯なし370円にしてみようかな。

お店の壁には、15年ほど前に取材されたガイドブックの記事も貼ってあったが、
もつ煮は今と同額、餃子が20円、串焼き類が10~20円上がった程度で、値段がほとんど変わっていない。
「昔から全然値上げしてませんね」と店のお母さんに話しかけたところ、
「いえいえ、消費税の分上がってますよ…」と申しわけなさそうに応えてくれた。なんて謙虚な。
元々、こちら太平楽さんは、お通し代も席料も取っておらず、安く飲み食いできる庶民の味方である。
そんな、お店の誠実さが表れているのが、写真のお知らせ。


「ビールの仕入れ値が25円上がったので20円値上げしますが、2年後の減税時には値下げする予定です」
値上げのお知らせとともに、将来の値下げも約束するなんて、初めて見たよ。
こんな良心的なお店に、理不尽な要求をした挙句に低評価を下した食べロガーには、「恥を知れ!」と言ってやりたい。

実際、最近ビールを値上げした店は多いが、2020年に値下げを考えている店は少ないはず。
この写真を、行きつけの飲み屋の店主に見せつけて「お前も見習え」と迫ったところ、
その日に頼んだ生ビールが、ジョッキの8割が泡という、ささやかなイヤがらせをくらってしまった。
もちろん、値下げしろってのは本気で言ってるわけではないし、太平楽さんだけでなく他のお気に入りの店も、
無理のない価格を維持し、末永く営業を続けてほしいよ


太平楽
東京都小金井市東町4丁目43-13
東小金井駅南口から徒歩約2分
営業時間 17時半頃(←入口の表記通り)~23時
定休日 月曜
※17時40分くらいには開いているはず
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