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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

ゲン担ぎにカツ丼を喰う。 -夏の高校野球開幕-

2018年07月01日 | 丼もの
今日7月1日は神宮球場にて、高校野球・東西東京大会の開会式が行われる。
例年だと、各校が入場行進を終え整列したあと、選手宣誓や関係者のかったるい挨拶があり、
その後一試合だけ、東西どっちかの1回戦を実施するのだが、今年は開会式のみとのこと。
それでも、しっかり入場料800円は取るらしい。相変わらず東京都高野連はがめつい!

選手宣誓は規定により、今春の東京都大会の優勝チームのキャプテンがすることになっている。
つまり今年は我が母校・日大三の日置がやらされるのだ
過去にも数名の先輩が経験しており、最近では3年前、当時キャプテンの田村(現日大)が大役を果たした。
(C)東京MXテレビ/三高応援団

どうか失敗のないよう、恥をかくことのないよう、無難に済ませてほしい。

高校野球シーズンの開幕は、母校の勝利を願い、ゲン担ぎにカツを喰う時期の開幕でもある。
最近の私は、串カツで一杯やる程度で、とんかつ定食やカツ丼とはご無沙汰しているのだが、
それでも、他人におススメできるカツ丼をいくつか知っているので、以下で紹介していこう。

まずは、以前当ブログでも紹介した、高円寺『あげもんや』さんの「カツ丼」1080円。


アジ、ホタテ、半熟玉子入りメンチに鳥からあげと、すべての揚げ物が美味しいお店だが、
カツ丼もやはり、とんかつの揚げ具合、ダシの味付け、玉子のとじ方など、すべてが絶妙で抜群にウマい。
量的にはけっこう多いのだが、最後までもたれることもなくペロリとイケる。
昨年、これを食べた直後の春季大会決勝では、憎き早実に敗れたのだが、今年は勝たせてくれよ!

もう1店舗、以前紹介したお店で忘れてはいけないのが、新小岩の『かつ善』
写真は「ロースかつ丼」900円。左上に抹茶ハイが写っているのはご愛敬。


アットホームなとんかつ屋さんで、こちらの御子息は、数年前の日大三の背番号1=エースであった。
ご家族の方とお話しするため、そして安くて美味しいカツを味わうため、東京の西側から通ったものだ。
エース本人が働くのは見たことないが、厨房にはお父さん、ホールにはお祖母さんがいらっしゃる。
神宮での試合後は、常連ファンたちとこちらのお店に立ち寄り、打ち上げをする予定だ。

ここからは、東京以外のお店を紹介する。
まずは甲子園の帰りに立ち寄った、カウンター席主体のカツ丼専門店『吉兵衛』(よしべえ)
神戸を中心にいくつか支店があり、兵庫県民なら知らない人はいないほどの有名店らしい。
確かに、三宮本店には長い行列があったので入店をあきらめ、宿のある梅田の支店で食べることに。
ソースかつや辛味噌マヨかつなどもあるが、やはり一般的な「玉子とじかつ丼」の並盛680円を、玉子2個+50円で注文。


ダブルにしたため、玉子が多いのは当然だが、玉ネギは入らず、ネギがたっぷりかかっているのも特徴。
とんかつは薄すぎず厚すぎず、ちょうどいいサイズ。ご飯も玉子もダシも問題ない。


すべてが標準以上というバランスの良さが、人気のヒミツかな。
食べ終わってお店を出たら、店からだいぶ離れた場所で休憩中(買い物?)の店員さんとすれ違ったところ、
「どうもありがとうございましたー」と挨拶され、ちょっと感激。一見客の私の顔を、ちゃんと覚えているとは。
東京の飲食店の、ろくに挨拶もできないバカ店員たちも、ぜひ見習ってほしい。

次のお店の場所は、競輪場があることでも有名な(←そうか?)、岐阜県の大垣市。
JRの普通電車乗り放題の「青春18きっぷ」で関西へ向かうと、大垣駅での乗り継ぎが悪く、待たされることが多い。
そこで、駅周辺でメシでも喰おうと検索し、見つけたのが『朝日屋』さんだ。
昼時で満席だったため、店員さんに「奥の部屋へどうぞ」と案内されたのは、
自宅の居間のような、タタミの部屋だった。かえって居心地よかったけどね。

本来はそば・うどん店らしいのだが、客の大半が「中華そば」470円か「カツ丼」670円、あるいは両方を食べている。
しかも、こちらのカツ丼はご覧の通り、他にはないビジュアルをしている。


揚げたとんかつに、ダシで味付けしたフワフワの玉子がかかる、不思議なタイプ。
かつはやや厚みがあり、煮込んでいないため、サクサク感が残っている。


ダシ入り玉子がご飯と混ざり、ツユだく状態になったのを、かつと一緒にかっこんでいく。
食べたことないけど、新宿『すずや』の「とんかつ茶漬け」って、こんなかんじかな?
このカツ丼も気に入ったけど、他の客が喰ってた中華そばもウマそうだったな。
スープは関西のうどんダシのように澄んだ色で、麺も細くてスルスル食べられそう。
ナルトでなくカマボコが入っていたのも微笑ましかったし、次回寄ったときは、中華そばも必食だな。

最後にもうひとつ。東京でも屈指の人気を誇る、西荻窪『坂本屋』のカツ丼を紹介したい。
雑誌「dancyu」で“日本一のカツ丼”に選ばれ、某有名評論家もここのカツ丼を絶賛していた。
この評論家のことは大嫌いだし、常に行列ができていたので、あまり食べようと思わなかったのだが、
ある日、たまたま行列がない時間帯に通りかかったので、味わってみることにした。
実はこちらは中華食堂であり、各種麺類やチャーハンもあるのだが、客の9割が「かつ丼」を注文している。
また、繁盛店でありがちな、「とっとと喰ってとっとと帰れ」的な乱雑な接客はせず、
カツ丼も当然作り置きせず、注文が入るごとに、ひとつひとつ丁寧に作っていた。
ただ、店内壁に貼ってあった、先述の某評論家のサイン入り色紙が、個人的には不快だったね。
しばらくして、日本一と噂の「かつ丼」800円が完成。


かつ、玉子、玉ねぎ、そしてグリーンピース。見た目は普通のカツ丼だが、食べてみると…
なるほど、こりゃあ確かにウマい
外見は普通だし、高級食材も使ってはいないと思うのだが、かつ、玉子、ダシ、ご飯がそれぞれうまく融合し、
「普通なのにウマい」逸品として成り立っている。
さっきの『吉兵衛』と違い、とんかつはまだサクサクの部分と、煮込まれてシットリとした部分があり、
玉子も白身と黄身、半生とそうでない部分が見受けられ、当然味わいも異なってくる。
しかし、そのアンバランスさが、かえって魅力になっていると思えるのだ。
吉兵衛が「かわいく清楚な女の子」なら、坂本屋のは「かわいい顔してエッチな娘」といったところか。
…あまり巧みな例えではないし、そもそも坂本屋さんに失礼な表現になってしまい、申しわけない。
蛇足だが私の好みは、「いかにもエロそうなのに実はウブな女性」だ。本当に蛇足でスマン!

日本一かどうかはともかくとして、坂本屋さんのカツ丼は、誰もが満足できるはず。
最近は、昼の15時までしか営業してないそうだけど、ぜひ1度、食べてみてほしいね。
あと、母校野球部も、この夏は日本一を目標に、最後まであきらめず戦い抜いてくれ。
まずは西東京一を目指し、頑張れ三高、カツんだ三高!
コメント
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