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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

移転後も人気は変わらぬ「まちの洋食屋」 西八王子『おがわ』

2023年05月02日 | 洋食屋さん
4月には、高校野球春季東京都大会が行われ、母校・日大三は八王子球場にて、計5試合を戦った。
全試合応援に行った私は、観戦後は八王子市内で、4度食事をしている。
5試合なのに4度なのは、5戦目は完敗にムカつき、即帰宅したからである(苦笑)。

4軒のうち3軒が初訪問のお店だったが、もっとも気に入ったのが、洋食店の『おがわ』さん。


黄色い看板に記された、「まちの洋食屋」の表記が、マニア心をくすぐる。

こちらのお店は、かつては北野駅近くにあったそうで、その後は八王子駅近くに移転。
数年前に、現在の西八王子駅至近の場所に再移転し、ネット情報によると、今年で47年目だそうだ。
時代と地域を問わず、市民の支持を集めてきた名店らしく、今から11年前の2012年には、
八王子商工会議所が主催する、第1回【八王子お店大賞】の飲食部門で、大賞を獲得している。
この八王子お店大賞、今年は超大物歌手の実家である『荒井呉服店』が、小売部門で選出された。
有名呉服店より10年以上前に受賞しているのが、おがわさんの人気と実力を証明している。

連日、大勢のお客さんで賑わっているようで、お店入口ドアのそばには、待ち客用のイスも設置されているが、


私が訪問した時間帯は、たまたまランチのピーク前で、並ぶことなく入店できた。

店内は複数のテーブル席と、カウンターが4席。屋号どおり、小川さん夫妻がふたりで営んでいる。
ホール担当のお母さんは「どこでもどうぞ」と案内してくれたが、テーブル席は遠慮し、カウンターの左端に着席。
まずは卓上のメニューを眺める。「ハンバーグ」「ナポリタン」「オムライス」など、洋食の定番が揃っている。


裏面は、サラダやドリンク類など。私がよく見ているブログによると、9年くらい価格が変わっていない


この日は母校野球部が勝ったので、祝杯として「ビール」500円を注文。
キリンとアサヒが選べるが、私は当然キリンを選択。ラガーの中瓶であった。


おつまみとして「オムレツ」550円を注文。完成するまでは、カウンター席の特権として、他の客が頼んだ料理をチェック。
カウンター席の先客に提供された、「ハンバーグ(ライス付←以下略)」800円は、目玉焼き付きで実にウマそう。
テーブル席のおばちゃん3人組が注文した、「海老フライ」1150円×3人前は、大きなエビが4本=計12本盛られていた。
しばらくすると、私のオムレツも完成。生野菜とカレースパも添えられている。


ハシで切り分けると、中身はふんわり半熟で、ひと口頬張ればバターの香り。「オムライス」も絶対ウマいと思う。


薄味のドレッシングがかかった生野菜や、どこか懐かしいピリ辛のカレースパも名脇役だ。
ビールを飲み終え、シメのお食事として、「海老ピラフ」650円と「ポタージュスープ」350円を追加注文。
まずは紙ナプキンにスプーン2種、そしてカップではなく、ボウルに入ったポタージュが登場。


先述した、海老フライおばちゃん3人組が、食後もペラペラと賑やかにしゃべっていたので、
私もつい、洋食店にいるのを忘れて、味噌汁を飲むかのように、ズズっと下品にスープを啜ってしまった。
マナー違反に気付き、以後は音を立てず慎重に口に運んだが、このスープがかなりイケる。
底に沈んでいたコーンはもちろん、液体すらも残すことなく、スプーンですくいまくった。


数分後には、オレンジ色っぽいビジュアルの海老ピラフも到着。


食べてみると、オレンジ色は唐辛子由来なのか、ジャンバラヤのように辛口。
具材の海老は小エビではなく、海老フライ用の大きいタイプを、刻んで使用している模様。


このときに少し触れたが、私はかつて立川にあった、『サンモリノ』というお店のエビピラフが好きだった。
そのお店では、食事メニューには「サンモリノ漬け」という、辛酸っぱいキャベツの浅漬けが付くのだが、
それをエピピラフに混ぜると、おがわさんの海老ピラフに近い味になる…気がする。誰か、同意してくれないかな?

ピラフも残さずたいらげお会計。計算では2050円になるのだが、お母さんが「2000円で結構ですよ」だって。
ただでさえお手頃価格なのに、この心遣いは嬉しい。「また来ます!」と告げて、その日は退散。

数日後、母校野球部の試合とは関係なく、夜の時間帯に再訪問。
西八王子駅で下車するのは、『リバティ』さんに行って以来かな。あそこの最寄り駅は、JRなら高尾なのだが。
駅南口を出てすぐの場所にある、広告看板でおなじみ『きぬた歯科』の脇を少し進めば、おがわさんに到着する。


2度目もカウンター席に座り、まずはビールと、「鳥のから揚げ」850円の単品100円引きをオーダー。
料理を待っている間は、新聞などと一緒になぜか置いてあった、毎日オリオンズの書籍を読ませていただく。

※「野球雲」第7号 -戦後の流星 毎日オリオンズ-

途中の記事に付箋が貼ってあったが、記事の著者が常連客なのかな?
榎本喜八、山内和弘など、球史に残る打者の名前に心を躍らせていたところへ、唐揚げが登場。


横アングルも撮影。唐揚げは大小合わせて計12個。ひとりでは食べ応えのある量だ。


例の名脇役・生野菜とカレースパもあるので、1本目のビールはすぐに空いた。
唐揚げの味付けは、適度でしょっぱすぎず、脂っこさも感じられない。冷めても美味しいタイプだ。
冷めても…といえば、この日はテイクアウトの注文電話が何度も鳴り、お母さんも厨房のお父さんも忙しそう。
中には、お会計8千円を超えるツワモノ客も。安価なお店の8千円なので、持ち帰り袋がはち切れそうだった。

ビールを2本飲み終わり、持ち帰り客の注文も落ち着いたようなので、シメのお食事を注文。
私の大好きな一橋学園『きっちんコバヤシ』さんや、同じ八王子の洋食店『エスエム』さんにはない商品、
「ハヤシライス」750円を選択。「ビーフシチュー」1250円も候補だったが、価格面でハヤシに軍配(笑)。
厨房からいい匂いが漂ってきた数秒後、ハヤシライスが運ばれてきた。


こちらのような、昔ながらの洋食屋さんが作るハヤシライスが、ウマくないワケがないが、
いざ食べてみたら、野菜の歯応え、牛肉の旨味、ソースのコク、すべてが想像を超えたウマさ
興奮して具材のアップを何枚か撮影したのだが、なんだかよくわからない写真に。

※一番まともな画像がコレ

カレーと比較すると、あまり食べる機会がないし、調べてみたら拙ブログでも初登場だったが、
ハヤシライスは、もっと評価されていい料理だと思う
もちろん、私にそう思わせた、おがわさんのハヤシライスが秀逸なのは書くまでもない。
ビール2本と唐揚げ12個を食べたあとにもかかわらず、スプーンが止まらず一気に完食してしまった。

食後はデザートとして、ハヤシライスと同様に昭和の時代からある、「クリームソーダ」350円を注文。


アイスを半分食べて、半分ソーダに溶かしこんでから、ストローでお上品に(←本当か?)啜った。

ビールの酔いとハヤシライスの興奮を、クリームソーダで醒ましたところで、お会計をお願い。
この日も、2850円のお代を、2800円にオマケしてもらった。「いつもすみません」とお礼を述べたあと、
お母さんに「ハヤシライスがすごく美味しかったです!」と報告。人見知りの私にしては珍しい。
厨房のお父さんも、私の感想を聞いて、笑顔を見せてくれた。
テイクアウトを利用し、もうひと皿食べたかったが、カレーやハヤシは、容器の都合で持ち帰りは不可とのこと。
これを書いている今も、頭の中はハヤシで一杯になっている。近日中におがわさんを再訪しなくては。
次は大盛にして、目玉焼きも乗せてもらうか…「カツサンド」との組み合わせもいいね。



洋食おがわ
東京都八王子市台町4-45-3
JR西八王子駅から徒歩約2分半
営業時間11時半~14時、17時~20時
定休日 水曜
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