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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

地元にあって嬉しい「街の洋食屋さん」 立川『にゅうとん』(前編)

2024年01月28日 | 洋食屋さん
前々回の文末で予告したように、今回は私の地元立川市にある、洋食屋さんの『にゅうとん』を紹介。


初めて訪問したのは、たぶん20年ほど前。ナポリタンを食べた記憶があるが、写真はない。
その後も何度か通い、カニコロッケなどを食べ、味には満足したものの、以降は訪問が途絶えていた。
当時の私は、安くて騒がしい居酒屋やラーメン店ばかり通っていたため、洋食屋独特の静かな雰囲気に不慣れだったし、
なにより、「街洋食」の魅力に気づいていなかったのだ。もったいない。
先に断っておくが、にゅうとんさんは誰でも気兼ねなく入店・食事ができる、アットホームな洋食店である。

久々の訪問となったのが、このときの「ハヤシライス」である。


ハヤシライスがメインの回だったので紹介を省いたが、こちらの食事メニューには、生野菜サラダと、


日ごとに具材が変わる、熱々の味噌汁が付き、


さらに食後には、アイスコーヒーが提供されて、お会計は970円。


チェーン店の『CoCo壱番屋』や『松屋』でも、ハヤシライス及び類似商品を出している。
ココイチはサラダ・コーヒー付き(味噌汁はない)、松屋はサラダ付き(コーヒーがない)だと970円以上するし、味については比較になるまい。
チェーン店の価格も高騰している中、にゅうとんさんはここ数年で、値上げ幅は数十円程度と、価格維持に努めている。

ハヤシを食べた日は、串揚げの「豚ねぎ」180円と、「カニコロ串」220円も注文していた。


揚げ物と一緒に提供されるソース3種と、さっきのサラダに付いてきたドレッシングは、もちろん自家製で、


上記は左からそれぞれ、中濃ソース、カクテルソース、オニオンソース、にゅうとん特製ドレッシングとなる。


豚ねぎにはオールマイティな中濃ソース、カニコロにはお店推奨のカクテルソースを注いでみた。


食べてみたところ、左側がカニコロで右側が豚ねぎと、反対であったが(苦笑)、美味しさは変わらず。


特にカニコロ串は、以前から味が変わったのかは不明だが(たぶん変わっていない)、めちゃくちゃウマく感じた。
メニューは豊富だし、他の料理も試してみたくなり、その後はちょくちょく通うようになった。

こちらのお店が開業したのは、1972(昭和47)年。今年で52年目を迎える、立川屈指の老舗洋食店だ。
初代店主は、洋食の名店『津つ井』で修業をなさった腕利きで、現在は二代目がメインシェフらしい。
店内壁にも、「津つ井」と記された文字が入った、千社札風のポスター(というのか?)が、額入りで飾られている。
私は、津つ井の新川店に入ったことがあるが、味はともかく、気軽には利用できない価格であった。
名店の味を受け継ぎながら、良心的な価格に抑えている、にゅうとんさんの営業方針に感謝したい。

津つ井さんからは、【お箸で頂く、にっぽんの洋食】という流儀も受け継いでいるようで、
毎回必ず、お箸が提供される。箸袋に綴られた、“味”の文字が格好いい。


なお、カウンター席だと、上記の目玉焼きの他、カレーライスや、


海老フライ&コロッケ盛り合わせなど、かわいらしい箸置き(?)が置いてあり、食欲をそそる(??)。


また、うれしいことにこちらのお店は、店頭に日本酒メニュー看板が貼ってあるように、


飲み客を歓迎しているようなので、私もたまに、料理で一杯やってから、食事でシメることもある。
下記がドリンクメニューだが、「瓶ビール中」が590円など、料理と同様安価である。


あるときは、「ホッピー黒」セット460円を注文。中の焼酎がそこそこ多い。


酒類にはお通しもサービスされる。この日はしっかり漬かったお新香だった。


そういえば、料理のメニューを掲載していなかったので、以下で紹介。まずはおつまみ・串揚げ、


こちらはサラダ・肉料理・魚料理・とんかつ類、


そして、ステーキや、シメのお食事となる幕の内&御膳や、軽食類。


ただし、冒頭のハヤシライスを見てのとおり、軽食類は全然軽食=手軽で簡単な食事ではなく、ずっしり腹にたまるモノばかりだ。

さっきの黒ホッピーにハナシを戻す。おツマミには「鶏の唐揚」420円を選択。


前にも書いたが、洋食料理には必ず生野菜が付くので、野菜嫌いの私も食べざるを得ない。 ※トマトはいつも残すが
鶏肉は油っこさはなく、味付けもほどよい塩分。にんにく醤油の下品な味付けが好みの私だが、唐揚げは薄口の方がいいね。
焼酎の「中」280円を追加したら、接客担当の方ではなく、調理担当の方がロックグラスで提供してくれた。


元のグラスに注いでみたら、氷は追加していないのにこの量! 明らかに定量オーバーでしょ。


外ホッピーを、少しずつ注いでは飲んでを繰り返し、なんとか飲み切ったが当然酩酊。地元でよかった。
私はかつて、「立川駅周辺は中華の『四つ角飯店』以外、気軽な大衆食堂がない」と書いたが、
こちらのお店の存在を忘れていた。まあ忘れていてたというか、食堂というよりレストランという認識だったので。
安く美味しくボリューミーで、お酒も飲めて駅から徒歩圏内。にゅうとんさんは立川市の誇りだよ。

そんなにゅうとんさんで、私がもっとも感銘したのが、「三色コロッケ」800円だ。


お店自慢のカニクリームに、トマトバジルとポテトを加えた、コロッケ3種の競演である。
まずは、日本人になじみの深いポテトコロッケを、ふたつに割ってから食べてみる。


丁寧にマッシュされた、なめらかポテトには、ほんのりカレー風味がして、懐かしくもウマい!
続いては、中身はオレンジ色をした、お店オリジナルのトマトバジルチキンクリームコロッケ(正式名)。


トマトやバジルの旨味を抽出した、ミネストローネを固めて揚げたようなコロッケで、やっぱりウマい!!
そして最後は、カニクリームコロッケ。箸で切ったので見た目はよろしくないが、味自体は抜群である。


カニの風味は控えめだが、ホワイトソースは洋食店ならではのコクと香りで、ウマいに決まっている!!!
先述した、3種のソースも使ってみたが、カニコロッケには、茶色いオニオンソース(左側)も好相性だ。


過去に何個のコロッケを食べてきたかは定かではないが、ここの三色コロッケこそ、私の生涯最高コロッケである。

コロッケの感激も冷めやらぬ中、この日のシメに頼んだのがエビピラフ。
ピラフのメニューは「カニピラフ」しかないが、特別に作っていただいた。価格はカニピラフと同じ850円。


過去に何度か記したが、私は立川市にかつて存在した、『サンモリノ』というお店のエビピラフが大好きで、
メニューにあると、つい頼んでしまうのだが、そこのピラフの特徴のひとつが、緑色の粉末
乾燥パセリなのか青海苔なのかは不明だが、ご飯ものにかかっているのを見たのは、サンモリノが人生初。※確か5歳くらい
今でも、下記のような緑粉&ピラフを目にすると、ノスタルジーな感情がわいてくる。


あと、わざわざカニと変えてもらったエビも撮影。刻んだものやそのままのものなど、中小のエビがたくさん入っていた。


カニコロッケのホワイトソースと、エビピラフのエビの双方が味わえる、「エビドリア」も絶品なのだが、
ここまで長々と語ってきたので、続きはまた次回。というわけで後編につづく


にゅうとん 
東京都立川市曙町3-2-1
JR立川駅北口より徒歩約3分
営業時間 11時半~14時、17時~21時 第三土曜と祝日はランチのみ
定休日 日曜
※正式名は『洋食屋 にゅうとん』?
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