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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

数式を超えてくる「全チャン」 立川『らんぶる』

2021年07月03日 | ラーメン、つけ麺など
この1年、電車など公共交通機関の利用を減らし(ただし、自分比)、地元エリアの飲食店に足を運んでいた。
健康のため、自宅から片道60分ほど歩いたりもしたが(詳細)、当然、近所のお店も訪問した。
その中のひとつが、立川駅北口から少々歩いた場所にある、ラーメン店『らんぶる』
こちらのお店は、かつては『ホームラン軒』という屋号だった。
立川の南口や豊田駅近くにも支店があり、私も15年ほど前、南口店で食べたことがある。
母体が手を引いた際、当時の店主が経営権を継いで独立。店名も現状のものに変えたそうだ。
立川の地域情報サイトの取材によると、「らんぶる」とは“散歩するようにゆっくり歩くさま”という意味だそうで、
「散歩の途中で、のんびりしていってほしい」という思いが込められているとか。
それならば、と遠慮なく「日が沈む前の酒」を飲ませて頂いたのが、昨年の秋頃。

外観の写真はないが、黄色い看板に黄色いノレンは、有名ラーメン店『ホープ軒』に似ている。
ちなみに吉祥寺のホープ軒も、昭和40年くらいまでは『ホームラン軒』という屋号だった。
両者の関係は不明だが、提供しているのはホープ軒と同系統の、背脂やモヤシが入る醬油豚骨ラーメンだ。
店内にはカウンター席と、団体用の小上がり席がある。入口で消毒を済ませ、カウンターの端っこに着席し、
まずは「ビール」550円に、「餃子」350円と「つまみ豚角煮」470円をオーダー。
働いているのは母子と思われる男女で、接客がお母さん、調理は息子さん(店主)が担当。
お母さんが「はいおまち~」とビール中瓶を運んできた。ほのぼのとした雰囲気で落ち着く。
小上がり席の一角には、漫画本などに混ざり、バイク関連の書籍が多数積んである。
おそらく、息子さんの趣味だろう。若い頃はワルかったんだろうな(←余計な偏見)。

先におつまみ角煮がやってきた。豚肉の上にはネギ、下にはたくさんのモヤシが盛りつけてある。

※見えないが、お皿の奥には辛子が付いている

タレや角煮自体の味はそれほど濃くなく、分厚いチャーシューといった印象。
ただ、モヤシが多すぎて、食べても食べても減らないのには参った。
続いて餃子が焼き上がった。普通サイズが5個で、自家製なのかは不明だが、よくあるテイストだった。


瓶ビールが空いたので、ウーロンハイ370円にチェンジしたところ、
ドリンク担当のお母さんが、ジョッキにあふれるギリギリまで注いでくれて、感謝感激。


最近、お腹の許容量が減ってきたので、そろそろシメにする。
頼んだのは、「ラーメン」590円に、刻みニンニク90円を加えた「ニンニクラーメン」。


具材はモヤシ、メンマ、ネギ、大きなチャーシューにゆで玉子半分。
さっきも書いたが、背脂が浮いた豚骨醤油スープに、ニンニクが混ざっている。


スープをひと口啜ると、醤油と背脂と焦げたラードにニンニクが混ざる、ワイルド&レトロな味わい。
途中で、余っていたおつまみ角煮と、卓上に設置してある、秘伝の(?)赤い粉を追加。


ホープ軒でも「唐華」という粉があるが、あちらよりはサラッとしており、クセのない辛味。
スープは少し残したが、麺や具材は食べ切り「ごちそうさまです」。
前回紹介した、昭和6年創業時の味を守っている、荻窪『春木家本店』の「中華そば」ほどの歴史はないが、
ここのラーメンも、いわゆる「懐かし系」の部類に入るだろう。

それから数ヶ月後、緊急事態宣言で酒類提供が禁止となったため、純粋に夕食を食べに訪問。
前回訪問は16時頃だったので、客は少なかったが、18時台に入店したこの日は、途切れず客がやって来る。
ほとんどの客が常連らしく、メニューも見ずに「ラーメンに半チャン」などと注文している。
駅から少し離れた住宅街にあるお店だが、近隣住民の胃袋をしっかりつかんでいるようだ。
この日の注文は、ラーメン+100円の「みそ味」に、あとから来た客も頼んでいた「半チャーハン」360円。
店主が手際よく中華鍋を振り、まずは半チャーハンが登場。


飲んだシメには麺類を選択することが多く、これまでチャーハンを食べる機会が少なかった私だが、
らんぶるさんのチャーハン、ウマいよ!
玉子に焼豚などシンプルな具材と、油っぽくなく、ちょうどいい硬さに炒められたご飯が一体となり、
塩コショウを主体とした(私の好きな化学調味料も少々)、やや濃いめの味付けがベストマッチ。
半チャーハンにしたのが惜しまれる逸品であった。
その後に提供された「ラーメン+みそ味」690円は、背脂豚骨スープと味噌がなかなか好相性。


メンマの代わりに入った、キヌサヤの彩りもいい。こちらも途中で、例の辛い粉を入れたよ。
ここの味噌ラーメンもオススメできる商品だが、チャーハンが素晴らしすぎた。
らんぶるさんは半チャーハンだけでなく、珍しいことに半ラーメンもあるので、
次回は「全チャン」&「半ラー」にしようと決意。変な日本語で申しわけない。

つい最近、酒類販売解禁を受け、らんぶるさんに3度目の訪問。
当然のように「生ビール」450円と、例の並々「ウーロンハイ」をオーダー。
つまみは、「ネギチャーシュー」450円と、おつまみ用「味つけ玉子」110円だ。

※味玉はラーメンのトッピングなら90円

チャーシューは刻んでネギと和えるタイプではなく、ラーメンに乗せるのと同様、大きいまま。
肉の旨味がダイレクトに伝わるが…添えられた大量のネギが結構辛い!
チャーシュー1枚と辛口ネギが余っており、居酒屋ならば「ウーハイもう一杯」となるが、
シメが食べられなくなりそうなので、余ったおつまみはラーメンにあと乗せすることにした。
注文したのは、さっき予告したように、「半ラーメン」360円&「ニンニク炒飯」の並700円。
ちなみに、普通の「チャーハン」はカタカナ表記で590円だが、それが破格だということを、直後に知ることになる。
注文後に、店主がニンニクの皮をむき、油の入った中華鍋に投入して香りを移したのち、ご飯や具材を炒め…
数分後、ほぼ同時に半ラーメンとニンニク炒飯が提供された。


半ラーメンは、丼こそハーフサイズだが、大きなチャーシューやゆで玉子が付いてくるのがありがたい。


それよりありがたい…というか想定外なのがニンニク炒飯。明らかに量がおかしい!


半チャーハン×2=全チャーハンという一般的な数式を裏切り、3倍以上はあるではないか。
さっきの半チャン画像を再掲するが、レンゲとの比較で量の違いがわかるはず。これで700円は安い!


お腹にはすでに、酒2杯とネギチャーシューが収まっているが、気合を入れて全チャンに挑むことに。
ひと口食べると、ウホッ、大好きなニンニク臭が口中に広がる!
最近、ラーメンにすりおろしニンニクを入れて食べると、その後は胃腸の調子が悪くなるのだが、
ここのニンニクは、しっかり火が通っているからか、翌日以降も体調を崩さず、むしろ絶好調であった。
途中、スープ代わりに半ラーメンを啜る。残ったチャーシュー、ネギ、味玉も仲間入りさせた。


大盛チャーハンと背脂スープ(ここのはラーメンだが)といえば、国分寺『淡淡』さんを思い出すが、
らんぶるさんの場合、チャーハンの味付けが程よいからか、それほどクドさを感じないのが不思議。
結局、自分でも驚いてしまうほど短時間で、全チャン&半ラーをたいらげてしまった。
お会計時、厨房の店主に「チャーハン、ずいぶん多くないですか?」と聞いてみたところ、
「サラリーマンのお客さんは、半チャン・半ラーメンの注文が多いですよ」とのこと。
そうか、サラリーマンではないけど(ほぼ無職)、私のようなオッサンには、全チャンは無謀なのか!
確かに、半チャン&半ラーはどちらも360円。720円で両方味わえるのはお手頃だ
しかし、W炭水化物を愛してやまない私は、今後も全チャン&半ラーのセットに挑むつもりだ。
いっそのこと、さらに気合を入れて、全チャン&全ラーも…いや、それはさすがに危険か。
こちらのチャーハンは他にも、キムチ入りと高菜入りがあり全4種類。半チャンを含めれば8種類か。
これを読んだチャーハン愛好家の方は、ぜひ全チャンに挑んでいただきたい。
そういえば、麺類の大盛は100円増しだったけど、チャーハンの大盛は可能なのかな…(←やめとけ)。

なお、旧店舗の屋号「ホームラン軒」から連想したが、明日7月4日、夏の高校野球・東西東京都大会が開幕!
おそらく雨天延期だろうが(苦笑)、頑張れ高校球児たち!



らーめん らんぶる
東京都立川市曙町1-24-12
JR立川駅北口から徒歩約7分、多摩都市モノレール立川北駅からは徒歩約5分
営業時間 現在は11時半~20時 ※以前は23時半までだった
定休日 第2・第4日曜説もあるが、不定休
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