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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

朗らかな店主が打つ香川のうどん 高幡不動『咲楽』

2021年07月08日 | そば、うどん
以前やっていた、【近所の飲食店を巡る(ただし、近所=徒歩60分圏内)】シリーズ。
立川から47分ほど歩く高幡不動(モノレールなら10分)では、『四八天丼』で安ウマ天丼を食べた。
その、四八天丼さんのすぐ近くにあるのが、手打ちうどんのお店『咲楽』さん。
以前は、同じ日野市の多摩平という場所にあったが、2年前に高幡不動の駅前に移転。
前の店舗は、立川から徒歩だと推定54分ほどかかりそうなので、少し近くなったようだ(←だから歩くなよ)。

お店のHPには、下記のようなかわいらしい夫妻のイラストが掲載されている。


実際の旦那さん=店主は、もうちょっとコワモテだが(失礼)、イラストと同様、常に笑顔で明るい接客をしている。
お店ではご夫妻の他、二代目候補の息子さんも働いており、新規客の私にも声をかけてくれて、気分よく食事ができた。
元々、うどん店は気さくな店員さんが多い印象だが、咲楽の店主は特に愛想ヨシである。
初訪問時に注文したのは、「瓶ビール」660円(内税表記、以下同)と、「かしわ天」88円に「竹輪の磯部」165円、


そして牛丼好きの私が頼まずにはいられない「牛皿」330円。卵黄のサービスもありがたいね。


ビールは、生だとサッポロエビス770円、瓶は「赤星」の愛称で親しまれているサッポロラガーだ。
天ぷらは薄いコロモの上品な仕上がり。個人的には、もう少し厚いコロモで油っこい、下品な方が好みだ。
牛皿も、うどんに合うような薄口の味付け。黄身ちゃんをゆっくり崩して、肉と絡めて食べたよ。
ビールをもう1本飲んだあと、シメとしてうどんの「かけ」440円を、温かいのでオーダー。

※冷たいのも注文可能

黄金色のダシに、いかにもコシのありそうな麺。見ただけでウマいのがわかるうどんだ。
うどんは当然、店主が毎日打っており、四角い断面の麺は、他の讃岐うどん店と比べるとやや硬めか。
いりこが香るツユは塩分控えめで、力強い麺のコシと、小麦の風味を引き立てる。
数口食べたのち、いつものように残った肉と天ぷら少々、そして卓上にある揚げ玉を追加。


揚げ玉には味がついてなかったが、肉などから旨味が浸み出し、ツユの旨味が増幅。
当然のように、一滴残らず飲み干しお会計。「おいしかったです、また来ます」と告げて退店。

2度目の訪問時も、店主が声をかけてくれて、その後もお酒やうどんのことなど、いろいろと教えていただいた。
香川県で生まれ育った店主が作るのは、当然、讃岐スタイルのうどんだが、
店主が目指しているのは、香川県東部の製麺所のうどんだそうだ。
なるほど、うどん専門店ではなく、打ち立ての麺を安価で提供する、製麺所のうどんか。
とはいえ、香川県にすら行ったことのない、エセうどんファンの私には、あまり理解できないのが申しわけない。
また、塩も特別なモノを使っているそうで、「普通の店はアルカリ性だろうけど、ウチの塩は酸性なんだ」とのこと。
酸性とアルカリ性の違いや、酸性であることのメリットなどは、私にはもちろんわからないのだが、
無知だと思われるのを避け、質問できなかった(反省)。今度行ったとき、改めて聞いてみよう。
とにかく、原材料の小麦粉、塩、水は、品質はともかく、どの店もほぼ同じはずなのに、
打つ人によって見た目も形状も味わいもすべて異なる、うどんの奥深さには、驚かされるばかりだよ。

うどんと同じく、原材料はほぼ同じなのに、銘柄によって味がまったく違うのが日本酒。
私はビールやウーロンハイのような、アルコール度数が低く、安い酒をダラダラと飲み続けるのが好きなので、
日本酒やワイン、焼酎・ウイスキーなどのロックは、なるべく避けているのだが、
咲楽では、店主が笑顔でオススメしてくるので、ついつい頼んでしまう。
これは、名前が面白いので選んだ「恋するバナナ」。


バナナ麹を使用しているらしく、バナナの香りと色(薄目のイエロー)がお酒についている。
こちらは店主が「珍しいお酒です」と推奨してくれた「極超新星 HYPER NOVA」。

※酒をついだグラスが、写ってなくて失礼

ハイパー・ノヴァとは、昔の漫画「ゲームセンターあらし」に出てくる必殺技のような名前である。例えが古いか。
どちらも飲みやすい口当たりで、うどんの食前酒には適していると思うが、
よせばいいのに立川から徒歩で来ている私は、アルコールの吸収が早く、すぐに酔ってしまった(笑)。
なお、日本酒の価格はメニューには660円~と記載されているが、上記のお酒は880~990円くらいだと思われる。
店主も奥様もお酒好きらしく、日本酒は豊富に揃っているので、お好きな方はいろいろ試してみてほしい。
以降では、おつまみとうどんを紹介していく。

ビールに合う揚げ物もいろいろあり、こちらは「メンチカツ」と「野菜のかきあげ」、どちらも165円。


うどん出汁を使用した「水ギョウザ」440円。もちろん、ツユも残さず飲んだ。


メンチと餃子は、自家製ではないかもしれないが、かきあげの野菜は、自家農場で収穫したものらしい。
下記のおでんも、店内のお鍋で煮てある自家製だ。


左から時計回りに「牛スジ」200円、「平天」200円、「玉子」120円。
辛子みそを付けて食べるおでんは、日本酒や焼酎のロックに合いそうだね。

一方のうどんは、こちらが「ざる」で550円。


冷水で締められた例の四角いうどんを、濃口ツユでズルズルと啜っていく。
長さはちょうどよく、ツユの御猪口からハミ出ることはなかった。
盛りつけの見た目はいいけど、妙に長くて食べづらいざるうどんを出す店が、結構あるからね。
こちらは「ぶっかけ」の温495円。かけよりは濃い出汁を、温かい麺にかけて食べる。


苦手な大根おろしを抜いてもらうのを忘れていたが、麺とダシの相性を考慮すると、私はぶっかけが一番気に入った。

そして、3度目の緊急事態宣言が明けたつい先日、久々に飲みに行ってきた。
ご夫妻は相変わらず朗らかで、「生ビール(の樽)を開けた直後に、酒類販売が停止になって参ったよ」と苦笑い。
その樽は結局、「数日間かけて、家族で飲み切った」そうだ(笑)。おそらく、封の空いた日本酒も飲み干したのでは?
この日もまずはビール、そして店主ご推奨の日本酒「水芭蕉」990円(推定)を飲んでみた。う~む、また酔ってしまう…。


おつまみは以前も頼んだ「牛皿」と「コロッケ」132円。


コロッケは半分ソースで、もう半分は卓上のだし醤油で食べたら、意外とイケた。
シメには「釜玉」660円の大盛+110円を選択。ちなみに特盛は+220円だ。
約15分後、茹で立てのうどんが玉子と絡められて完成。


余った牛皿も乗せて「肉ぶっかけ」にした。大好きな黄身ちゃんも残しておいたので、玉子はダブルだ。


釜玉にしてはうどんが硬く感じたが、ズルズルと一気に啜って噛みしめ、「ごちそうさまです」。
ご夫妻の接客と、ウマいうどんやお酒に元気をもらい、いい気分になって退店。
さすがに帰路は歩かず、おとなしくモノレールに乗ったよ(乗車後、座席で即熟睡)。

そういえば、書き忘れていたが、ここ咲楽さんではだいぶ前から、
ウィルスを除去する機械を購入・使用している(下記画像右側)。商品名は…忘れてしまった。ゴメン。


上記画像、左側の貼り紙にあるように、こちらではうどんのお持ち帰りもやっているし、
さらに、私は未食だが、イナリ寿司と太巻き寿司というご飯メニューもある。
さらにさらに、午前10時まではきつねうどんなどが、通常よりお得なオール500円で食べられる朝サービスも。
そもそも、立ち食いソバ屋じゃないのに、開店が朝7時というのもスゴイよね。
今度は早朝ウォーキングしてから、咲楽さんで一杯やって(←いいのか?)、うどんで締めようかね。



手打ちうどん 咲楽(さくら)
東京都日野市高幡2-23
京王線高幡不動駅から徒歩約1分、多摩モノレールの駅からは徒歩約3分、立川駅からは徒歩約46分(高幡不動駅は通らず)
営業時間 7時~14時、17時~20時 時勢により変更の可能性あり
定休日 水曜
※今後の営業などの詳細は、HPでご確認ください
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