拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

エヴァにも「停電」がテーマのエピソードあったよね

2006-08-22 23:38:59 | 日記
先日あるブログで、「停電中のコンビニに行ってみた」というかなり興味深い記事を読んだ。電線が切れたとかなんとかで日曜の朝っぱらから電気が止まり、東京の一部が混乱してしまった日、ブログの著者は長年抱いていた興味、「停電中のコンビニってどんな感じなんだ?」というのを確かめるため、停電後コンビニに直行したという。確かに、普段から過剰に照明が明るくて過剰に冷暖房が効いている、電気の恩恵をたっぷり受けた「便利」なお店の素顔にはかなり興味がある。全ての電気が止まったため朝なのに薄暗かったというコンビニ。置いてある本・雑誌は新刊なのにも関わらず古本に見え、冷蔵庫内の食べ物・飲み物もなんだかマズそうに見える。レジももちろん稼動しておらず、開けっ放し。予想以上に非日常感に満ちていたそうな。
あの記事を読んで、「私も停電中のコンビニ行きたい!」と思ったのは言うまでも無い。べつにコンビニじゃなくてもいいから、どこか人が沢山あつまるお店などの停電状態に居合わせてみたい、と。そしたら叶ってしまった。激しい雷雨に見舞われた今日の夕方、私はバイト先で停電に見舞われたのだった。中規模のショッピングセンターの一角にあるパン屋でバイトしている私。いつものようにレジを打っていると、傘を抱える客がちらほら目に付き始める。雨降ってきたのか、ショッピングセンターの中にいると外の状況全くわからないんだよなー。そう思っていたら数分後、「今、外凄い雨と雷よ~」と客に声を掛けられる。「うーわ、それは大変ですねぇ」と言いながら代金を受け取り、レジを開けたその瞬間、ショッピングセンター内の照明が「ガクン!」と落ちた。そしてオレンジ色の薄暗い予備電源に切り替わる。こ、これは!マジに停電じゃないか!今までバイトしてきて、閉店後の薄暗いショッピングセンターは何度も見てきたが、まだ普通の客が沢山いる状態でのこの状況はとても新鮮。あちこちから客の「嘘だろ~」的な悲しいため息が聞こえてくる。雨と雷がとにかく酷いので自転車で買い物に来てしまった人は帰るに帰れず。さらに車で来た人も、大雨で周囲の道路が水に浸かってしまい、ヘタに出られないという状況。それに加えて停電とは。店の社員たちがドタバタし始める。「エレベーターは大丈夫か!?」とか「どっかに(雷が)落ちたんか!?」とかせわしなく話してる。バイト先の店長は「あー、冷凍庫がヤベー…」と心配しておりました。パン生地とか保存してますので。
停電の瞬間は閉店40分前ぐらいだったが、「今日はもう上がっていいよ」と店長に言われたので上がる。でも正直この状況でどう帰れと…?外に出てみるとまだまだ荒れた天気でかなり怖かったのでしばらく待ってみることにした。てゆーか、外、真っ暗だ。この辺一帯は全て停電してしまったのだろうか。ショッピングセンター周辺にあるコンビニ、パチンコ屋、喫茶店、ファミレスなどなど、全て真っ暗!信号も消えている。まだまだ早い時間帯なのにこの状況…不謹慎ながらも面白い。でもまだ外には出ず、せっかくだから停電状態のショッピングセンター内をウロついてみることにした。店内にはやっぱり客が結構いる。大人たちは不安そうだが、子供達は例によってなかなかのん気な様子。あとは店の従業員がいろいろとあたふたしてますな。見に行くのを忘れてしまったけど、食料品スーパーの方はかなりヤバかったんじゃないだろうか。電気の恩恵を一番受けてるのはあそこだよねぇ…。薬局とか本屋とか日用雑貨売り場とか、「鮮度」とあんまり関係の無い売り場の店員はわりと落ち着いてる。一番印象的だったのが、この状況で靴屋にて靴を試し履きしてたオヤジとその息子。「おい、この革靴似合うだろ?」とかのん気に息子に聞いてるよ…で、店員もいろいろと勧めてるよ…。
しばらくしてまた外に出てみたら、ある瞬間に電気が復旧したらしく、周囲の店の電光看板が一斉にスイッチオン。一気に明るくなる街!この光景にはビックリでしたよ!でも不謹慎ながらも寂しかったな(笑)。とにかく雷雨酷くて外に出られる状態じゃなかったから、真っ暗なセブンイレブンとかブックオフとかTSUTAYAとかにお邪魔しそびれちゃったもん。ショッピングセンターには「停電時のマニュアル」みたいなのがあって、予備電源もあったわけだけど、他のお店にはそういうのは無いみたいだった。だって本当に真っ暗だったから。そういう時本当にどうすんだろ。状況が状況なら万引きとかされまくっちゃうぜ?まだまだ興味は尽きません。