東京都台東区の「上野恩賜公園」と言えばまず上野動物園の「パンダ」と「西郷像」である。その中でも有名なのが上野の丘に建つお馴染みの姿の「西郷隆盛像」である。幕末の武士であり、政治家、軍人でもあった西郷隆盛を讃えることを目的に建立された。高さは3.7mの堂々たる体躯で、しっかりと前を見据える姿は上野のランドマーク、東京のシンボルとして人気が高く誰しもが訪れる。その隆盛像の先、裏手の木立ちの中に静かに立てられているのが「彰義隊の墓」である。旧将軍・徳川慶喜の護衛を目的として慶応4年(1868)に旧幕臣らにより結成された軍事組織である。「上野戦争」は戊辰戦争で江戸市中で起きた唯一の組織的な戦闘で、百名以上といわれる彰義隊戦死者は当地で荼毘に付されたが、「逆賊」とみなされた彼らの墓を建立することが許されたのは明治7年である。その墓碑銘も政府をはばかって「彰義隊」の名は記されていない。(2404)
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