港区麻布という都心も都心、かつて忠臣蔵で有名な浅野家の下屋敷があったところに日本古来の林泉式の景観と起伏のある自然を生かしたて造られた港区立の庭園「有栖川宮記念公園」はある。盛岡藩南部美濃守の屋敷になり明治29年(1896)に皇族有栖川宮家、大正7年(1913)には高松宮家の御用地となっていた。昭和9年(1934)、有栖川宮威仁親王の二十周忌の命日に公園用地として賜与され、東京市は同年(11月)に公園とした。広さは約7万㎡、敷地内には都立中央図書館、麻布運動場もあり、園内の一角に「有栖川宮熾仁親王騎馬像」も建てられている。園内にはソメイヨシノのはじめ十数種類の桜が咲く名所となっている。また秋の紅葉の時期も多くの鑑賞客で賑わう。湧水が流れ、大きい池も配されており、野鳥、水鳥がやってくる。近くには南部坂、木下坂、盛岡グランドの名が残り昔を偲ばせ都心とは思えないほど静寂な美しい公園である。(1912)








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