本日(11/19)、夕方の16時ころから「部分月食」が始まるという。600年に1度しかない希少な「天体ショー」となるとのこと。今回の月食の最大食分は0.978で、これは月の直径の97.8パーセントまで影に入り込むことを意味し、部分月食としては大変大きな値である。月が地球の影の中に入り込む程度を「食分」という数値で表し、その値が大きいほど影の中に月が深く入り込み、1.0以上で皆既月食となる。今日がまさしくその日である。ただ「皆既月食」まではいかないが、月の殆どが隠れる「部分月食」がかなり長時間に亘って見られる。今回の月食では月が地球の影の薄い部分に入る「半影月食」は6時間1分、地球の影の濃い部分に入る「本影月食」は3時間28分も続く。この日の月は軌道上の地球から一番遠い点=遠地点にあり、その分長時間天文ショーを堪能できる。具体的には16時27.6分が月の出(食分0.124)、18時02.9分には月が最も欠けて見える食の最大(食分0.978)となり、19時47.4分に部分食の終わりとなる。次の全国で食の最大が観測できるのは65年後の2086年11月21日である。このチャンスは今日を逃してはならないの想いで挑撮してみた。(2111)




