多摩区登戸麻生区に東の高野山と言われる「王禅寺」の末寺、真言宗豊山寺院「稲荷山光明院普門寺」はある。江戸時代に幾度かの火災に遭い古記録を焼失しているが、寺伝では室町時代後期、源空(永禄9年=1566寂)開山、河野三左衛門通良(元禄2年=1689寂)が中興開基とある。本尊は大日如来。向ヶ丘遊園駅北口徒歩8分のところに位置し色鮮やかな真新しい八脚門形式の「山門」が構えられている。左右に吽形像 阿形像、仁王様、脇に中華獅子、小壁には色鮮やかな羅漢様、天井に龍が描かれている。境内正面に入母屋造り屋造り銅板葺の「本堂」がある。各所に龍の欄間彫刻、通り間に装飾彫刻、左右に唐獅子の木鼻彫刻、妻壁に龍の欄間彫刻、唐獅子の木鼻彫刻が施されしかも色鮮やかに彩色され美麗である。境内には「河野氏祖先の墓」、「太子堂」、「客殿」、門の左手に「十王堂」、「石塔群」がある。また「蓮鉢」が置かれ見頃7月頃には多くの鑑賞客が訪れ別名「蓮寺」とも呼ばれている。(1808)



















