座間市緑ヶ丘に曼珠沙華の名所として知られている「かにが沢公園」はある。公園西側の約350㎡の斜面に4年前5千個の球根を植えたのが始まりで年月を重ねるごとに増えこれまでに植えられた球根は10万個に及ぶ。赤、白、ピンク三色の曼珠沙華の花を同時に鑑賞できるのはここ「かにが沢公園」だけである。暑さ寒さも彼岸までの言葉通り昨日あたりから暑さも峠を越し朝夕少し涼しくなってきた。その証だろうか秋の訪れを告げる花「曼珠沙華」(彼岸花)が土から顔を出したもの、すでに10センチほど茎が伸ばしやっと芽吹き始めた。散策路側では気の早い曼珠沙華が2~3輪咲いており思わずシャツターを押した。彼岸の中日9月22日には「第3回 曼珠沙華 観賞の集い」が開催される。まっすぐ伸びた茎の先端に鮮やかな線状の花を咲かせる秋を代表する曼珠沙華が斜面を彩る光景が待ち遠しい限りである。(1609)
神奈川区幸ヶ谷に江戸末期の横浜開港時に「イギリス領事館」に充てられた日蓮宗寺院「妙湖山浄瀧寺」は鎮座している。寺伝によると文応年間(1260-1261)に日蓮聖人が安房国から鎌倉へ旅の折、妙湖尼が営む庵に立ち寄り、妙湖尼が日蓮聖人の徳にうたれ帰依し道場・寺院とした。本尊は十界曼荼羅に釈迦・多宝両如来を祀る。慶運寺よりガードを潜り滝の川沿いに進むと「山門」、その横に「イギリス領事館」の石柱、境内正面に「本堂」、その左に「庫裏」がある。当時のイギリス領事が手植えした「多行松」は横浜十名木であった。旧跡寺院として江戸時代には池上本門寺の貫首が鎌倉へ往来する際必ず当所に立ち寄っていた。日蓮聖人が「立正安国論」を著作し鎌倉幕府に建策した年であり、歴史深き寺院である(1609)