今日は、「9条の会・かさま」と母親大会笠間実行委員会が主催した、憲法講演会にいきました。
いきなりの大きな声の挨拶に、最前列にいた私はびっくりしてしまいました。
写真でもお分かりのように、伊藤氏は、演題の前で、話すのです。明瞭な語り口も魅力ですが、なんといっても、世界70か国を見て歩いた経験がものを言います。これだけ、世界の各地を見てこられて、その実例をあげられると、ほんとに納得してしまいます。
「戦闘より銭湯」の意味もわかりました。
アイスランドでは地熱発電で使った湯をためて、銭湯つまり大きな湯のたまった池をつくって、水着で入れる銭湯をつくった。
富士の裾野でも、自衛隊の戦闘訓練をやめさせて、かわりに温泉を利用した銭湯をつくったらというのです。毎日、実物の富士山がみえる銭湯は、素敵ではないですか。
私たちは、反対をいうとき、対案を持たなければならない。そうでなければ、反対支持をしてくれないというのです。納得。
いっぱい感想はあるのですが、あと一つ。
国境紛争は、武力なしで解決できるかという問題です。尖閣列島で中国との紛争が話題になるたびに、国防軍支持の動きが大きくなります。しかし、これを武力で解決するほど、時代遅れの解決方法はないでしょう。
ロシアと中国国境の紛争は20年かかったが、「話し合いで解決した」とのことです。日本より民主主義の度合いが進んでいない2国間の紛争すら、平和的に解決できたのだから、尖閣問題も平和的に解決できないことはないというのです。それをやらせるのも、国民の力ではないかとも言われました。
アメリカは、ベトナムでもイラクでも、武力紛争を仕掛けて、手痛い打撃を受けました。結局、武力では勝つことはできなかったのです。
この教訓は、全世界の教訓であります。
あらためて、憲法9条のもつ偉大な役割に確信を持つことができました。
心地よい2時間の講演でした。