今日の茨城新聞は、「常陸大宮市、自由社採択、歴史教科書 単独で」で、1面の記事となっています。
多くの方は、「なんでこんなことが1面の記事になるのか」不思議に思うでしょうが、教育関係者には、これが珍しいことだと知っています。
公立校での教科書採択は、自治体単独で「選択」しているのは、水戸市だけで、あとは、グループ採択となっているからです。
桜川市は、県西地域の筑西市などいくつかの自治体とグループを作り、グループ採択をしています。
茨城新聞の記事を紹介します。
常陸大宮市、自由社採択、
歴史教科書 単独で
県内公立中で初
常陸大宮市教育委員会では2日、2025年度から市立中学校で使用する歴史と公民の教科書に、新しい歴史教科書をつくる会が主導する自由社(東京)の教科書を採択したと発表した。同会主導の教科書を公立学校で採択するのは、15年ぶりとなる。
採択されたのは「新しい歴史教科書」と「新しい公民教科書」。
同市はこれまで、ひたちなか、那珂、大子、東海の5市町村で協議会を構成し、教科書を選ぶ「共同採択」を行ってきた。しかし、市教育大綱の基本方針に即した教育改革を推進するため、本年度から教科書を独自に選ぶ「単独採択」に切り替えた。小中学校の教科書採択は、原則4年に1度行う。
同市は新たに教科書を選定するために本年度、市教科用図書調査研究委員会を設置。1教科当たり3~7人、計60人の委員らが調査研究を行ってきた。選定にあたっては、5人で構成する教育委員会が全会一致で決定。選定の結果は8月、県教委に報告したという。
茨城新聞の取材に対し、小野司寿男教育庁は「歴史はいろいろな見方がある。教育大綱にある郷土を愛し、日本の歴史に誇りを持つという観点で、理解しやすいなどとの観点で違憲がまとまった」と述べた。
同会によると、09年の横浜市以降、同社の教科書は公立校で採択されていなかった。
市教委によると、小学校で本年度から4年間使用する教科書はすでに地区採択で決定。28年度から使用する教科書は今後、市単独で採択する方針という。
(川崎陸、高畠和弘)
注)この問題は、8月の共産党議員研修会で、常陸大宮市議の方から、特別報告がありました。「自衛隊出身の方が、市長になったことにより、上記のような教科書が採択されるに至った」
キクチは、「随分、強引なことをする市長だ」との感想を持ちました。