菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

3月議会の一般質問①新中核病院と県西総合病院の在り方

2013年02月26日 10時23分01秒 | 議員活動

2013年3月議会 一般質問(1) 新中核病院と県西総合病院のあり方

                       4番  菊池伸浩

中核病院建設問題が具体化してから約2年たちました。桜川市議会は、今まで4回にわたって「中核病院立ち上げ予算」を否決してきました。しかし、今年、2月14日の議員全員協議会では、県提案の「協和中央病院を含めた筑西市民病院、県西総合病院の3病院の再編統合」の考えた方を基本的に了承したわけです。

私は、この翌日、2月15日、この問題で、厚生労働省の担当専門官にあい、地域医療再生基金事業の進捗状況を聞き取りしてまいりました。その内容を紹介しながら、質問いたします。この厚労省の担当専門官との仲介の労を取っていただいたのは、昨年末の総選挙で5回目の当選をした塩川鉄也衆議院議員です。

   地域医療再生事業は、各県2か所、全国94ヶ所で箇所付けされているわけです。まず、私が質問したのは、全国94ヶ所の中で、筑西・下妻医療園と同じくらい遅れているところはあるのか、言うことです。担当専門官は、「いっぱいではないが、少しはある」との返事でした。

そこで、その予算の使用期限の問題です。全国的に遅れが出ているのだから、制度延長はできないのか。期限切れでも、事業は可能かと質問いたしました。担当専門官は、今までも、年度内着工から、年度内実施設計も認めるようにしてきた。私たちも、財務省にお願いする立場であり、「期限切れでも事業は可能かとの判断は難しい」との回答でした。

   いま、筑西・下妻医療圏は、民間病院との再編構想が浮上している。全国には民間を含めた事業はあるのか、を質問いたしました。94事業中にはないが、一般的には問題はないと考えている。新中核病院が公立になれば、協和中央病院はベッド数をはじめその権利を公立に委譲した形になる。新中核病院が民間になれば、桜川市や筑西市は、その財産を民間に委譲した形になる。その辺の問題はないのか。

担当専門官は、医療再生事業とは違うが、全国にはいろいろな形の再編統合がある。いろいろあってもいいというのが、厚労省の考え方であるとの回答でした。

桜川市側は、執行部と議会はやっと一体なって、協和中央病院をふくめた3病院の再編・統合の構想に一歩踏み出したわけです。ところが、今度は、筑西市側が、2月20日の臨時議会で、基本計画策定の補正予算を、継続審議にしてしまいました。ここには、市長選挙を前にした政治状況もあると思いますが、それだけではなく、中核病院の建設そのものがもつ医療の困難さが反映しているのではないかと思いますが、市長の見解を伺います。

次に、公立病院の管理体制の問題について1つだけ、質問いたします。私は、過日、民医連という病院組織の事務長を経験した方の講演を聞いてきました。民医連というのは、「働く人々の医療機関」です。茨城でいえば、水戸市にある城南病院がその1つです。その中で語られたことは、病院の管理体制が一番重要である。相当に有能な管理者がいないと困難ではないか、と言うことでした。

そこで、私は、県西総合病院の事務長の勤務年限を調べてきました。

今まで13代の事務長がいました。1代目の方はわからないのですが、2代から12代までの12人中、5年以上の事務長は3人しかおりません。多くが2年から3年の、それも出向という形です。民医連の病院と公立病院の大きな違いは、人件費でもなく、材料費の違いなのです。つまり、薬や医療機器の購入が、専門でない人、出向1年や2年の方には無理であるとのことです。医療の世界はそれほど難しいということです。

今の事務長人事、2~3年の出向で交代するというやり方はやめて、医療に精通した方が、長期に事務長を務める体制にできないでしょうか。


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