さて、第964回であります。
鈴:さっそく「人工呼吸の必要」を読んだLINNで~す。
扇:『お留守バンシー』を読んでいるSENでーす。
鈴:読んでるのか……。
あれはどうかなぁ。感性派にはOKなんだが……。
しかし、「人工呼吸の必要」は確かに、「花にアラシ」よりはよっぽどかマシだったな。
扇:今の所、綺麗にまとめてるなといった印象かな。
ただ、このまままったりと最後までいくとなると……俺的には辛いかも知れん。
『人工呼吸の必要』は良かったろ? 見知らぬ女生徒に寝込みを襲われる(?)という凄い始まり方をしているが、最後まで無理なくまとめている良作だと思う。
主人公の男の脳はかなり変だと思うが。(笑)
鈴:そーねー。
ラストの余韻もしっかりあったし、見せ方もよかったし、確かにいま連載してるのよりはよっぽどかいいな。
だが、ふつうに見ればヒロインのほうが変なんだが、よくよく見れば彼氏のほうが変ってのはそのとおりだな(笑)
ヒロインはタイトルに沿った行動をしてるだけだし。
扇:そう、キス魔であることを除けば、このヒロインってかなり常識人なんだよな……ってこのままいくと内容を全部喋っちまいそうなので、次のコーナーに移ろう。
鈴:そうだな。
じゃぁ、今回の振目は……。
『振り返れば目録!』
鈴:では、今回の振目は2007年3月であります。
では、いつもどおり、○のほうから。
なんかあるかえ?
扇:何だそのサイコロ賭博みたいな略称は?
えーと、この月は結構豊作なんだよなぁ……『スーパー・ブラックオニキス』『夜のピクニック』『カンビュセスの籤』と、ジャンルはバラバラだが粒が揃っている。
敢えて選ぶとしたら、『カレとカノジョと召喚魔法』かな。
キャラ物としてもラブコメとしても良くできた作品だと思う。
つーか、電撃のラノベで全巻読破したのってこれだけかも知れん……。(爆)
鈴:「カレとカノジョと召喚魔法」か。そういや、けっこう褒めてたなぁ。
……つか、三重丸ってラノベにしてはかなりオススメな部類に入るんだな。
えーっと、じゃぁこっちのオススメは……「狼と香辛料IV」だろうなぁ。
いわゆる「戦い」のないファンタジーで、ラブコメ、商人ネタなど、いちばん出来がよかった巻だったなぁ。
扇:オススメのラノベの違いが、俺達の嗜好の違いをよく表してるな。
何だかんだ言って俺は好戦的な部類に入るんだろう、カレカノもさりげにバトル物だし。
『狼と香辛料』は、一冊目を買ったにも関わらず停滞したまんまだなァ……いや、悪い作品だとは言わないんだが、あの異常なまでの経済話に引いてしまってどうもねぇ。
鈴:経済話か……あれはけっこう私もきつい、と言うか理解するのに苦労したわ(笑)
……と言うか、この作品が好きなひとってほとんどのひとが商い関係の話を理解してないんじゃないかと思うけどな(毒)
たいていはホロ萌えだと思うぞ(毒毒毒)
扇:まぁ、最初でいきなり脱ぐしな、ホロ。
鈴:脱ぐと言うか、すでに初手で裸だし(笑)
……と、これくらいにして、じゃぁ、次はいつものように盛り上がってしまう×のほうに行くかね。
×というとこっちは「水の舳先」(著者:玄侑宗久)だが、あえて言うなら「赤城山卓球場に歌声は響く」(著者:野村美月)かな。
扇:敢えて? ああ、△になってるな、『赤城山~』
しかし、よく△にしたな……これ。
記事読む限り、×以外考えられんぞ。
鈴:あぁ、だってかなりぎりぎりだし、感性派オンリーで△ってレベルだからな。
本気で甘々に点数つけて△にしたくらいだし、たぶん……と言うか、相棒が読んだら毒満載で敵作りまくりな話だと思うぞ(爆)
扇:史上初の×三つ出すかも知れんな、てなわけでやめとこう。
えーと、こっちの×は『GOSICK ―ゴシック―』しかないな。
そっちの×に比べると、さほどキツイことは書いてないね。
鈴:×というと「水の舳先」になるが……いーや、もう。
坊さんは、法事だの葬式だので仏の教えの講釈垂れてりゃいーんだよ。
って本気で思ったくらい、くだらなくてどーでもいー作品だったなぁ。
芥川賞か、直木賞か、そういうのの賞の候補になるのが不思議なくらいの話ではあったな(毒×100)
だが、「GOSICK ―ゴシック―」の記事は、よっぽどかひどいこと書いてると思うぞ。
「劣化コピー」に「二級」「三人称の地の文が物凄く下手」って、私のよりは直截的だと思うぞ。
扇:小説内で宗教談義するのはちょっとな……。
とりあえず、小説として成り立ってないものは勘弁ってのは同感だ。
あれ……? 劣化コピーとか言って――るな、キャラに関してだが。(爆)
まーなんつーか、内容が終わってても、ゴスロリホームズのヴィクトリカがいるからオッケェ! って人はあれでいーんだろーけどね。(毒花満開)
鈴:確かにキャラ萌えのひとにはそれがいーんだろーけどさ。
それしかネタ……というか、訴求力がないってのはかなり終わってる気がせんでもないな。
だが、それでもこの著者、直木賞(だっけ?)取ったってのは……なんか、不思議というか何というか……。
まー、そのあたりを言い出すとキリがなさそうだし、いい頃合いだし、次のコーナーに行くかね。
『今週の一冊』
鈴:では、今週の一冊ですが、ちょうど1ヶ月くらい前に紹介した作品の新刊「キングダム(第9巻)」(著者:原泰久)であります。
8巻まででひとつの大きな戦を経て、異例の出世を遂げた主人公の信くん。
しかし、ようやく自国に戻った秦王・政に刺客が差し向けられており、信は政を助けるべく、刺客に立ち向かうが、その刺客たちの中に、先の戦でおなじ伍で戦った羌女・(「女普vが表示されない場合は、「やまいだれ」に「鬼」)がいた。
……と言ったところが8巻だったっけなぁ。
で、そのあとがこの9巻。
扇:表示されない……。
羌に「やまいだれ+鬼」でキョウカイですね。
前巻まではよく解らない不思議ちゃんキャラだったのですが、本巻でその全貌が明らかになりました。
でもさりげに一番美味しいとこ持ってったのはヒゲのオヤヂ。(笑)
鈴:ヒゲ……昌文君かいな?
壁のおっちゃんもヒゲ付き……だが、オヤヂと言う単語が似合うのはやはり昌文君だろうなぁ(笑)
しかし、この9巻はいちおう政たち×刺客……なんだが、完全にキョウカイ編って感じだな。
扇:つーか、武官引退した人間の強さぢゃないよ昌文君。(笑)
巻全体では間違いなくキョウカイの話だわな。
信くんとの対決、人外モード発動、河了貂との接触、過去話と、エピソード満載だ。
しかし……キョウカイが融通きかないからかも知れんが、今回の信くんは妙に大人だったなァ……成長してるからと言えばそれまでなんだが。
鈴:引退して文官やってるはずだから、鍛えてる余裕はないはずなんだろうけどなぁ。
つか、刺客の背中にある鞘ごとぶった切んなよ、おやぢ……。
それにしてもキョウカイ編……なんか、前も政と運び屋の姐さんの過去話とかあったが、脇の話になって、ちとどうかと思ったが、前の過去話よりはよかったな。
時間軸が一緒だし、信や政と絡ませやすそうなエピソードになってるし。
だが、信が大人……う~ん、相対的にそう見えるんかな、キョウカイの関係で。
扇:オヤヂより壁の方が文官っぽいんだよなぁ……基本的に冷静だし。
同じ過去話としては、キョウカイの方が出来は良かったな。
蠱毒方式で最強キャラを作るってのはよくあるネタだが、キョウカイ覚醒のシーンは、よくぞ言った! って感じだったので結構好き。
元々、信くん自体頭はいい方だと思うけどね。自分で計算してどーのこーのってのは苦手みたいだが、人の話を理解する才能は図抜けてると思ふ。
鈴:壁のほうが文官っぽいのは納得(笑)
やっぱいいとこの坊っちゃんだから武官とは言え、そういうふうに見えるんだろうな。
キョウカイのシーン……あぁ、あれか。
あの一言で終わらせてるのは印象的でいいシーンだ。
で、信くんだが、計算型ではないのは確かだが、すさまじく勘はいいとは私も思う。
王騎将軍と話した5巻か、6巻か……あれだけでかな~り勉強させてもらったと思う……と言うか、あれだけで直感的であれ理解できてるのは頭がいいとか、そういうのを超越してる気がせんでもない(笑)
扇:うむ、だが今回で頑張り過ぎたんで、キョウカイはしばらく姿を消すだろうな。
次に再会する時は、仇敵が政の命を狙ってきた時とか、そんな所だろう。
ま、まぁ……信くんの思考回路って、どう考えても高等教育受けてる人間のそれだから、あれで視野が広がったのも納得……できないこともない。
つーか、それを考えると、信に勉強教えた(と思われる)漂って、人外クラスの天才児だったんだなァ――返す返すも惜しい漢だ。
鈴:あ、それは私も考えた……と言うか、定番かな、新たな刺客が仇敵で、ってのは。
しかし、できないこともない、って弱気やな(笑)
でも確かに漂ってのは初手で死んだのが惜しいくらいだな。あれだけやんちゃな信相手に腕は互角で勉強まで(たぶんさりげに)教えてた、と考えると人外ではあるな。
とは言え、このマンガ、王騎将軍とか、昌文君とか、人外クラス多すぎだけどさ(笑)
扇:そうかー、漂って、成長したら王騎将軍になってたんだぁ~。
そう考えると、信くんってマトモだよなァ……。
鈴:政とおなじ顔で、化粧して、お姉言葉使う……想像したくねぇ~……(爆)
だが、確かにあれだけ人外クラスで個性が強い連中が多いと、信くんは直情型ってだけのふつうの少年……あくまであの剣の腕の上達の早さを除けば、だろうが。
扇:で、時々、政のフリして壁あたりをからかうんだな?
「お前、百人将に降格」
「ええっ! マヂですか、大王様!?」
「ココココ、冗談ですよ。漂冗談」
信くんもびっくりだぜ!
鈴:わははははははははっ!!
その想像はおもろいわ(笑)
つか、この9巻、ラストに2ページほど小ネタがあるが、そのあたりでやってくれると笑えそうだなぁ。
だが、信もびっくり、っつかその場で漂に剣向けそうだな。
気色悪くて(笑)
扇:オネェ言葉で、文武両道で、オマケに大王様と同じ顔って時点でキャラ立ちまくりだからな。(笑)
確かに、信とは毎日のように喧嘩してそうだな、「お前は俺の知ってる漂じゃねぇぇぇっ!」って感じで……何か、ほんと信が普通人に見えてきた。
というわけで最後は全く関係ない話になってしまいましたが、相変わらずオススメです。歴史に興味がない方も、一度拾ってみて下さい。
次回、読書大戦turedure・第966話
「誰がために書は叫ぶ」
――ダテに活字は見てねぇぜ!
鈴:見えてきた、と言うか、完全にふつうの子ってイメージがついた気がする……。
ともあれ、今回は新刊で出ている9巻だけ取り上げましたが、この9巻も戦いのシーンにキョウカイのエピソードと内容も見所も盛りだくさん。
まだまだオススメできるクオリティと内容ですので、ご安心を。
……と言うか、そろそろ大人買いしないときつい巻数になるので、このあたりで買ったほうがいいと思いますぞえ。
と言うわけで、相棒のようにネタがないので、私はいつものようにさよ~なら~
to be continued……
鈴:さっそく「人工呼吸の必要」を読んだLINNで~す。
扇:『お留守バンシー』を読んでいるSENでーす。
鈴:読んでるのか……。
あれはどうかなぁ。感性派にはOKなんだが……。
しかし、「人工呼吸の必要」は確かに、「花にアラシ」よりはよっぽどかマシだったな。
扇:今の所、綺麗にまとめてるなといった印象かな。
ただ、このまままったりと最後までいくとなると……俺的には辛いかも知れん。
『人工呼吸の必要』は良かったろ? 見知らぬ女生徒に寝込みを襲われる(?)という凄い始まり方をしているが、最後まで無理なくまとめている良作だと思う。
主人公の男の脳はかなり変だと思うが。(笑)
鈴:そーねー。
ラストの余韻もしっかりあったし、見せ方もよかったし、確かにいま連載してるのよりはよっぽどかいいな。
だが、ふつうに見ればヒロインのほうが変なんだが、よくよく見れば彼氏のほうが変ってのはそのとおりだな(笑)
ヒロインはタイトルに沿った行動をしてるだけだし。
扇:そう、キス魔であることを除けば、このヒロインってかなり常識人なんだよな……ってこのままいくと内容を全部喋っちまいそうなので、次のコーナーに移ろう。
鈴:そうだな。
じゃぁ、今回の振目は……。
『振り返れば目録!』
鈴:では、今回の振目は2007年3月であります。
では、いつもどおり、○のほうから。
なんかあるかえ?
扇:何だそのサイコロ賭博みたいな略称は?
えーと、この月は結構豊作なんだよなぁ……『スーパー・ブラックオニキス』『夜のピクニック』『カンビュセスの籤』と、ジャンルはバラバラだが粒が揃っている。
敢えて選ぶとしたら、『カレとカノジョと召喚魔法』かな。
キャラ物としてもラブコメとしても良くできた作品だと思う。
つーか、電撃のラノベで全巻読破したのってこれだけかも知れん……。(爆)
鈴:「カレとカノジョと召喚魔法」か。そういや、けっこう褒めてたなぁ。
……つか、三重丸ってラノベにしてはかなりオススメな部類に入るんだな。
えーっと、じゃぁこっちのオススメは……「狼と香辛料IV」だろうなぁ。
いわゆる「戦い」のないファンタジーで、ラブコメ、商人ネタなど、いちばん出来がよかった巻だったなぁ。
扇:オススメのラノベの違いが、俺達の嗜好の違いをよく表してるな。
何だかんだ言って俺は好戦的な部類に入るんだろう、カレカノもさりげにバトル物だし。
『狼と香辛料』は、一冊目を買ったにも関わらず停滞したまんまだなァ……いや、悪い作品だとは言わないんだが、あの異常なまでの経済話に引いてしまってどうもねぇ。
鈴:経済話か……あれはけっこう私もきつい、と言うか理解するのに苦労したわ(笑)
……と言うか、この作品が好きなひとってほとんどのひとが商い関係の話を理解してないんじゃないかと思うけどな(毒)
たいていはホロ萌えだと思うぞ(毒毒毒)
扇:まぁ、最初でいきなり脱ぐしな、ホロ。
鈴:脱ぐと言うか、すでに初手で裸だし(笑)
……と、これくらいにして、じゃぁ、次はいつものように盛り上がってしまう×のほうに行くかね。
×というとこっちは「水の舳先」(著者:玄侑宗久)だが、あえて言うなら「赤城山卓球場に歌声は響く」(著者:野村美月)かな。
扇:敢えて? ああ、△になってるな、『赤城山~』
しかし、よく△にしたな……これ。
記事読む限り、×以外考えられんぞ。
鈴:あぁ、だってかなりぎりぎりだし、感性派オンリーで△ってレベルだからな。
本気で甘々に点数つけて△にしたくらいだし、たぶん……と言うか、相棒が読んだら毒満載で敵作りまくりな話だと思うぞ(爆)
扇:史上初の×三つ出すかも知れんな、てなわけでやめとこう。
えーと、こっちの×は『GOSICK ―ゴシック―』しかないな。
そっちの×に比べると、さほどキツイことは書いてないね。
鈴:×というと「水の舳先」になるが……いーや、もう。
坊さんは、法事だの葬式だので仏の教えの講釈垂れてりゃいーんだよ。
って本気で思ったくらい、くだらなくてどーでもいー作品だったなぁ。
芥川賞か、直木賞か、そういうのの賞の候補になるのが不思議なくらいの話ではあったな(毒×100)
だが、「GOSICK ―ゴシック―」の記事は、よっぽどかひどいこと書いてると思うぞ。
「劣化コピー」に「二級」「三人称の地の文が物凄く下手」って、私のよりは直截的だと思うぞ。
扇:小説内で宗教談義するのはちょっとな……。
とりあえず、小説として成り立ってないものは勘弁ってのは同感だ。
あれ……? 劣化コピーとか言って――るな、キャラに関してだが。(爆)
まーなんつーか、内容が終わってても、ゴスロリホームズのヴィクトリカがいるからオッケェ! って人はあれでいーんだろーけどね。(毒花満開)
鈴:確かにキャラ萌えのひとにはそれがいーんだろーけどさ。
それしかネタ……というか、訴求力がないってのはかなり終わってる気がせんでもないな。
だが、それでもこの著者、直木賞(だっけ?)取ったってのは……なんか、不思議というか何というか……。
まー、そのあたりを言い出すとキリがなさそうだし、いい頃合いだし、次のコーナーに行くかね。
『今週の一冊』
鈴:では、今週の一冊ですが、ちょうど1ヶ月くらい前に紹介した作品の新刊「キングダム(第9巻)」(著者:原泰久)であります。
8巻まででひとつの大きな戦を経て、異例の出世を遂げた主人公の信くん。
しかし、ようやく自国に戻った秦王・政に刺客が差し向けられており、信は政を助けるべく、刺客に立ち向かうが、その刺客たちの中に、先の戦でおなじ伍で戦った羌女・(「女普vが表示されない場合は、「やまいだれ」に「鬼」)がいた。
……と言ったところが8巻だったっけなぁ。
で、そのあとがこの9巻。
扇:表示されない……。
羌に「やまいだれ+鬼」でキョウカイですね。
前巻まではよく解らない不思議ちゃんキャラだったのですが、本巻でその全貌が明らかになりました。
でもさりげに一番美味しいとこ持ってったのはヒゲのオヤヂ。(笑)
鈴:ヒゲ……昌文君かいな?
壁のおっちゃんもヒゲ付き……だが、オヤヂと言う単語が似合うのはやはり昌文君だろうなぁ(笑)
しかし、この9巻はいちおう政たち×刺客……なんだが、完全にキョウカイ編って感じだな。
扇:つーか、武官引退した人間の強さぢゃないよ昌文君。(笑)
巻全体では間違いなくキョウカイの話だわな。
信くんとの対決、人外モード発動、河了貂との接触、過去話と、エピソード満載だ。
しかし……キョウカイが融通きかないからかも知れんが、今回の信くんは妙に大人だったなァ……成長してるからと言えばそれまでなんだが。
鈴:引退して文官やってるはずだから、鍛えてる余裕はないはずなんだろうけどなぁ。
つか、刺客の背中にある鞘ごとぶった切んなよ、おやぢ……。
それにしてもキョウカイ編……なんか、前も政と運び屋の姐さんの過去話とかあったが、脇の話になって、ちとどうかと思ったが、前の過去話よりはよかったな。
時間軸が一緒だし、信や政と絡ませやすそうなエピソードになってるし。
だが、信が大人……う~ん、相対的にそう見えるんかな、キョウカイの関係で。
扇:オヤヂより壁の方が文官っぽいんだよなぁ……基本的に冷静だし。
同じ過去話としては、キョウカイの方が出来は良かったな。
蠱毒方式で最強キャラを作るってのはよくあるネタだが、キョウカイ覚醒のシーンは、よくぞ言った! って感じだったので結構好き。
元々、信くん自体頭はいい方だと思うけどね。自分で計算してどーのこーのってのは苦手みたいだが、人の話を理解する才能は図抜けてると思ふ。
鈴:壁のほうが文官っぽいのは納得(笑)
やっぱいいとこの坊っちゃんだから武官とは言え、そういうふうに見えるんだろうな。
キョウカイのシーン……あぁ、あれか。
あの一言で終わらせてるのは印象的でいいシーンだ。
で、信くんだが、計算型ではないのは確かだが、すさまじく勘はいいとは私も思う。
王騎将軍と話した5巻か、6巻か……あれだけでかな~り勉強させてもらったと思う……と言うか、あれだけで直感的であれ理解できてるのは頭がいいとか、そういうのを超越してる気がせんでもない(笑)
扇:うむ、だが今回で頑張り過ぎたんで、キョウカイはしばらく姿を消すだろうな。
次に再会する時は、仇敵が政の命を狙ってきた時とか、そんな所だろう。
ま、まぁ……信くんの思考回路って、どう考えても高等教育受けてる人間のそれだから、あれで視野が広がったのも納得……できないこともない。
つーか、それを考えると、信に勉強教えた(と思われる)漂って、人外クラスの天才児だったんだなァ――返す返すも惜しい漢だ。
鈴:あ、それは私も考えた……と言うか、定番かな、新たな刺客が仇敵で、ってのは。
しかし、できないこともない、って弱気やな(笑)
でも確かに漂ってのは初手で死んだのが惜しいくらいだな。あれだけやんちゃな信相手に腕は互角で勉強まで(たぶんさりげに)教えてた、と考えると人外ではあるな。
とは言え、このマンガ、王騎将軍とか、昌文君とか、人外クラス多すぎだけどさ(笑)
扇:そうかー、漂って、成長したら王騎将軍になってたんだぁ~。
そう考えると、信くんってマトモだよなァ……。
鈴:政とおなじ顔で、化粧して、お姉言葉使う……想像したくねぇ~……(爆)
だが、確かにあれだけ人外クラスで個性が強い連中が多いと、信くんは直情型ってだけのふつうの少年……あくまであの剣の腕の上達の早さを除けば、だろうが。
扇:で、時々、政のフリして壁あたりをからかうんだな?
「お前、百人将に降格」
「ええっ! マヂですか、大王様!?」
「ココココ、冗談ですよ。漂冗談」
信くんもびっくりだぜ!
鈴:わははははははははっ!!
その想像はおもろいわ(笑)
つか、この9巻、ラストに2ページほど小ネタがあるが、そのあたりでやってくれると笑えそうだなぁ。
だが、信もびっくり、っつかその場で漂に剣向けそうだな。
気色悪くて(笑)
扇:オネェ言葉で、文武両道で、オマケに大王様と同じ顔って時点でキャラ立ちまくりだからな。(笑)
確かに、信とは毎日のように喧嘩してそうだな、「お前は俺の知ってる漂じゃねぇぇぇっ!」って感じで……何か、ほんと信が普通人に見えてきた。
というわけで最後は全く関係ない話になってしまいましたが、相変わらずオススメです。歴史に興味がない方も、一度拾ってみて下さい。
次回、読書大戦turedure・第966話
「誰がために書は叫ぶ」
――ダテに活字は見てねぇぜ!
鈴:見えてきた、と言うか、完全にふつうの子ってイメージがついた気がする……。
ともあれ、今回は新刊で出ている9巻だけ取り上げましたが、この9巻も戦いのシーンにキョウカイのエピソードと内容も見所も盛りだくさん。
まだまだオススメできるクオリティと内容ですので、ご安心を。
……と言うか、そろそろ大人買いしないときつい巻数になるので、このあたりで買ったほうがいいと思いますぞえ。
と言うわけで、相棒のようにネタがないので、私はいつものようにさよ~なら~
to be continued……