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私は「あれっ、これってセンブリの花じゃないのかな」と思わず声にだしてしまいました。そしてゆっくりと腰を下ろしてしみじみと奇麗な花を眺めました。
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急な坂を登り切っ所に咲いていたたった一株の小さな花、この花は50年ほど昔見明の山の原野で友人に教えてもらって摘んだセンブリの花じゃないのかなと思ったのです。
レンズをマクロに変えてなんカットも撮りながら嬉しいというよりなんだか尊いなと思うような気持ちでした。いつも見明のスキー場でキキョウやオミナエシやゼンテイカ(日光キスゲ)やシュンランなどの花を撮りながら、センブリの花が見つからずすっかり絶えてしまっていたのが残念でさみしかたったからなんです。
家に帰ってネットのウィキペディアで調べて見るとどうやらセンブリに間違いないように思いました。うれしかったです。
50数年前私は胃下垂の虚弱体質でした。採ってきた10数本のセンブリを陰干しにしてそのうちの一本を毎朝湯飲みの中のお湯の中で振ってそのお湯を飲んでいたのです。澄んだ味ですけどすごく苦い薬湯でした。一本のセンブリで何日も何日も使えるんですね。ほんとにセンブリの名の通りでした。
ウィキペディアによるとセンブリは薬草ととして栽培されているけれど、野草としては絶滅危惧種に指定され採取が禁じられてるところも多いとありました。なぜなんでしょうね?
あの坂の上の一株のセンブリ、どうか絶えないで増えて欲しいと思っている私です。