思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Hardy Gold Medal 10' (E16387:1929年製, H58548:1964年製)

2010-09-26 05:55:44 | Hardy Palakona
漸く涼しくなってきましたので、戦前のパラコナがどうなっているのか、竿袋から出してみました。やはり思った通りコーティングが多少溶けて袋にくっ付いていましたが、まあそれ程酷くなかったので、ホッとしております。

今回は戦前と戦後のGold Medal 10'について一寸紹介しようと思います。
Perfection, CC de France, De Luxe, Phantomに比べ影が薄いのですが、Gold MedalはPerfectionと同様最も早くカタログに載ったパラコナ竿で、2ピースのPerfectionに対し3ピースである事が特徴です。1883年から1967年まで生産され、1971年まで生産されたPerfectionに比べ4年早く退役しておりますが、長年ハーディーを代表するパラコナ竿として頑張って来た竿です。

アクションは、Perfectionに比べ胴に乗ってくるアクション。但し、1929年製のものはどうもダブルビルドかスチールセンター入りの様で(或いは両方?)、1964年製のものに比べバットは細身ですが、しっかりしており、それ程には胴調子とは言えません。両方とも10フィート竿なので川でのドライ・ウェットだけでなく、湖でのボート釣りにも向いており、3本毛鉤のロッホ・スタイルの釣りにも重宝します。


上が1929年製、下が1964年製のものです。長さは同じでも、グリップの長さ形は違いますし、竹の太さも戦後のものの方が太く、リングの数も戦前のものは8個、戦後のものは11個と違います。








グリップは戦前のものはメタルキャップつきですが、戦後のものは無くなっております。



フルブリッジリングは、戦前のものは斜めに向いたもの、戦後のものは竿グリップに正対しております。戦前のものにはプラスチックラインは向かないのでもっぱらシルクラインを合わせております。



戦前のものは小さな文字、戦後のものは60年代の特徴である踊った様な大きな文字となっております。


2003年5月オーストリアのMur川で。


1999年新潟にて。

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