2023年の釣りシーズンはここモロッコでは3月より始まります。あと一ヶ月半程度だなと思い、毛鉤をチェックしていたところ、2016年6月にバルセロナで購入したスペインの毛鉤、Mosca Ahogataを発見しました。
当時、バルセロナ土産で買ったプラスチックのパッケージに入ったまま毛鉤釣り道具箱に入っておりました。
Mosca Ahogataはまた別の小箱に入っており、それ以外のドライフライとは分けられております。
Mosca Ahogataの近影です。特徴はハックルが通常の巻き方であれば一巻き程度に薄く撒かれていること、また、ハックルはパルド鶏等の硬めのものを使っていることでしょうか。
このハックルは一旦切り取ったバーブを鉤の上に乗せ、シルクで360度ハックルが広がる様に巻き留めたもの。
この毛鉤は浮きを使ったスピニング釣りで、浮きより釣り人側に枝鉤として付けるもの。毛鉤は水面上、水面直下を動き回ることになります。
流れる川面にて水面に絡む形でハックルを魚にアピールするには、硬めのハックルでまた特徴的なものを使う必要があるのでは無いかと推測致します。
蓑毛で誘って、胴で食わす、と、日本で先人が言っていたと以前伺っておりますが、胴にはシルクでリブをつけアクセントを付けております。
この毛鉤はハニー系のハックルを使っております。
これは染めたハックルを使ったもの。染色されていないハックルとは異なりハックルは柔らかめです。
私は未だこの毛鉤で魚を釣ったことはありません。枝鉤を使える場所が余りないですし、スピニング釣りをベースにした釣り方で使う毛鉤だから、等等、理由は付けられますが、何となくそそられる毛鉤です。
モロッコの鱒川では一般に枝鉤規制はありませんので、お蔵入りにせずに使ってみようかなと思ったりしております。
モスカ・アオガーダ、素敵ですね!
私は任地からの帰国時に100本くらい持って帰り、国内でウエットフライの釣りをするときは、ほぼこの種の毛鉤一筋で通しています。
レオン地方で購入したものは、ボディーが綺麗な円錐を成しており、その上から細いスレッドでクルクルと綺麗なリブがかけられています。
その多くは軸に捻りの入った鉤で、なんとなく獲物の掛かりも良いように思います。
これを3本のteam of fliesにして、ラインを短く出しながらup&acrossで釣り上がるなんて、愉しいですよ!!
コメントいただき大変ありがとうございました。
このタイプの毛鉤を三本使っての釣り上がりですか。如何にも楽しそうです。
英国のBlue Uprightは、特に硬くて艶があり、ブルーなんだけれどブラックに近いコックハックルを使うとわざわざされていて、急流の多いDevonshireでは硬いハックルのウェットフライが良いのかな、と思っておりましたが、YorkshireとかのNorth Country Spiderは柔らかい鳥のハックルを使っていてそれはそれで日本でも良く釣れますので、硬いハックルのモスカ・アオガータには手が伸びておりませんでした。
ハックルに拘りのあるレオン地方で購入された毛鉤はさぞ使う釣り師の心をウキウキさせる出来栄えなのでしょうね。モロッコと欧州でスペイン毛鉤を試してみます。