思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Hardy Perfection 8' (H8361 1956年製)

2016-09-17 14:53:11 | Hardy Palakona
竹竿はもう要らないのですが、先日また入手してしまいました。
英国出張時、ホテルに届いたそれはHardy Perfection 8', 製造番号H8361、1956年製のパラコナ竿です。

PerfectionはHardyの竹竿の代表選手。2本継の竿で11フィートまでラインアップされておりましたが、8フィートはその中で一番短いモデルとなります。入手した竿はアルミ製のスピアが仕込まれた特注品です。ところが、このスピア、60年の年のせいか、固まってしまっており抜けません。

トップリング含めたリングの総数は8個。

比較のため、製造番号H16943、1958年製のPerfection 9'と並べてみます。

9'のものは2年若いのですが、良く使い込まれているので、グリップも8'に比較し痩せて色がついており、アクションも8'よりもしなやかな感じがします。逆に言えば8'は未だ未だ使い込まれていない発展途上の竿のように感じます。

9'は1フィート長いだけですが、リングの数は10個と8'に比べ2個も多くなっております。トップセクションのリングは9'が7個に対し、8'は6個、バットセクションが9'は3個に対し8'は2個。所謂ストリッピングガイドとグリップの間隔は9'が33.7cmに対し8'は45.6cmもあり、ホールをかけてシュートするような投げ方により適しております。

8'の調子はやはりPerfectionシリーズの調子。太いトップですが、7・3調子という感じでトップが粘り強さを感じさせつつも(もったり感?)曲がり、更に力を加えると徐々に胴の方まで曲がってくるものの、Gold Medal程には胴調子ではないアクションです。
9'は長年使い込んできた竿で投げるに良し、魚もブラウントラウト、虹鱒、グレイリング、アルプスイワナ、山女魚、岩魚、その他の魚とこれまでどんな魚でも安心して取り込んできた竿ですので、8'もそういうものと思ってました。



それで、イスラム教の宗教祭日犠牲祭の連休を使ってオーストリアのMur川にドライフライでのグレイリング釣りに行った際、一番最初に使う事にしました。車はオペルのコルサ。

Kaizerの2番(AFTM 5程度)をSt. George Juniorに巻き込んでPerfection 8'を使い、Mur川の流れが多少緩く水深がある川の中心部に16番のドライフライOrange Quillを浮かべると、グレイリングが水底からスーっと上がってきて毛針をゆっくりと咥えます。
やった!と合わせて、St. George Juniorの逆転音を聞き、Perfectionの竿先がギュギュと曲げられるのを楽しんだのですが、グレイリングのジャンプとノシで、途中で毛針が外れてしまいました。
それを合計4回も繰り返してしまい、ちょっとこのPerfectionは愛用の9'に比べて固いなと思わされてしまいました。
写真は漸く取り込めたドライフライでかけた5匹目のグレイリング。60歳でも未だ未だ若いPerfectionをこれからもっと使い込んで固さをほぐしてやりましょう。

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