2021年10月24日の投稿で、鱒は哺乳類と異なり紫外線を見ることが出来ること、また、紫外線下でハックルは人間が通常感知するのと違う色をしている可能性につき指摘致しましたが、モロッコに来てから巻いたハックルドライフライが紫外線の下でどんな色合いになるのかちょっと見てみました。
左上から、英国はOlly's Hackleのブルーダン(2021年9月26日記事参照)、真ん中上はフランスのcoq de peche correziensのgris cendre rouille(ハニー・ダン)(2019年3月16日記事参照)、右上は長野県のハックル(2023年7月22日記事参照)、左下は古い英国のジンジャー、右下はFrank Elder氏のラスティー・ダンです(2023年7月22日記事参照)。
モロッコの陽光が降り注ぐ拙宅のダイニングではハックルは夫々上の写真のように見えます。Olly's Hackleはほぼホワイトに見え隣のフランスハックルはハニー色です。
上の写真は暗い部屋で紫外線ライトを照射したもの。各毛鉤の位置は変わっておりません。
ここでは左上のOlly's Hackleは赤紫色になり、一方、フランスハックルは青白い色を発しております。左下のジンジャーは白に赤紫。Frank Elder氏のハックルは赤紫色が主な感じ。
長野県のハックルが一つ前の写真では見えないので、上の写真で見てみると、長野県のハックルは赤紫色がうっすらと出ております。一方、Frank Eder氏のハックルは一つ前の写真の赤紫から青白い色も放つように変化しております。フランスハックルは変わらず青白く光っております。
紫外線を見ることの出来る鱒にこれらの毛鉤がどのように写り、また、それが鱒の捕食行動に何らかの影響を及ぼすのかどうかは分かりませんが、個人的にはハニー色に見えるフランスハックルが青白く輝いていることが意外でした。一方、ホワイトに見えるOlly's Hackleは、紫外線を当てると赤紫になり、ホワイトではないブルーダンであることが判ります。
実際釣り場で実験したいところは山々ですが、モロッコで唯一行けそうなTalamboteは観光客でごった返しかつ暑く、これ以上の考察が出来る状況ではありません。。。