名南将棋大会ブログ 名古屋

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将棋の上達法則のまとめ(3)

2016-03-27 | 将棋上達法則
大分間が空きましたが、形勢判断の続きです。

駒の損得、玉の堅さ、攻め駒の枚数という判断基準で形勢判断ができるのですが、最終盤になるともっと正確な方法があります。何手で詰めろになるかを数えます。


2/10の今日の一手で使った問題図です。

後手玉は52銀不成~61銀不成で詰めろ。現状は3手すきで、52銀不成が2手すき、61銀不成で1手すきという数え方をします。(「すき」 は「透き」だと調べて初めて知りました。「隙」か「空き」だと思い込んでいました。)
一方先手玉は58と~69と で詰めろ。現状は3手すきで、58と が2手すき、69と が1手すきです。

互いに3手すきだったら手番のほうが優勢です。
先手が52銀不成で2手すきにしたときに、後手が逆転するには
①受けて手を延ばす、つまり2手すきを受けて4手すきにすること
②あるいは攻防の手を指して後手玉は3手すきで先手玉を2手すきにすること
が勝利条件です。猶予はもう一手あり、52銀不成58と61銀不成まですすめて、後手玉が1手すき、先手玉が2手すきの状態から
①受けて手を延ばす、つまり1手すきを受けて3手すきにすること
②あるいは攻防の手を指して後手玉は2手すきで先手玉を1手すきにすること
とするのもあります。

現実には
③受けて2手すきを3手すきにすることを繰り返す。そして①か②を実現する。
ということが多いかもしれません。

ほとんどの場合は早く気が付いたほうが対処しやすい、つまり52銀不成とされたところで考えるほうがよく、さらには問題図の57歩成の前に考えるほうがよいです。

つまり、互いに攻め駒が4枚になり寄せ合いになったら何手で自玉が詰めろになるか、何手で相手玉が詰めろになるかという計算をするのです。早く正確にできるほど終盤が強いということですね。
自分の棋譜やプロの棋譜(あるいはTVとかWebの中継とか)を並べてみて(あるいはじっくり考えながら見て)、互いの玉が何手で詰めろになるのか検討してみましょう。それが終盤力を向上させるもっとも有効な方法です。詰将棋だけでは強くなりません。

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