名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS2-1 三間飛車に45歩急戦(6)

2023-10-06 | 基本定跡の研究

もう一度復習です。

後手は45歩からの仕掛けを22飛で回避して、

先手は左銀を57に持ってきて、55歩から仕掛けます。55同歩45歩53銀46銀

56歩44歩同銀45歩53銀33角成同桂88角

43金以下を調べていたのですが、長くなったので途中でやめていました。43金47銀54銀56銀39角26飛84角成35歩74馬の時に44歩というのが

先手の工夫でした。(従来は47銀でしたが35歩44歩34金以下後手良しになるのでしたね。) 昨日は53金34歩56馬33歩成・・・というのを調べましたが、42金もあるでしょう。と金が残りません。なので55歩56馬54歩

銀を取り合うのが最善のようです。35歩57銀34馬

43銀同金同歩成同馬44金

先手が押しているようでも歩切れです。41飛には43金同飛しかなくて

49飛成の防ぎ方は29飛と48銀に岐れるのですが、48銀のほうが優るようです。36金と打たれますが

16飛57歩同金左47歩59銀37金

34角41飛42歩31飛53歩成

この図の評価値は+133、なんとか先手ペースくらいに持ち込めました。銀桂歩と角の交換でも と金ができているので駒の損得は同等くらい。玉の堅さは先手のほうが少し堅いでしょうか。攻め駒は2対4、ということで互角です。先手の攻めは52と71金に41歩成か44角か。

ということでこの図の

44歩の工夫は成功したようです。後手としてはもう少しさかのぼるのでしょう。

84角成とする前に55歩がどうか。銀を引かせて馬を作れば後手が良さそう。55同銀右同銀同銀51飛

先手は飛を使いたいので、29飛84角成49飛、56歩に75銀と打って

ここで後手の指し手は3通り、75同馬、85馬、57銀ですが、どれも難しいです。一応は先手が指しやすくなるのですが、勉強だと思って一通り見てみましょうか。

57銀84銀58銀成同金84歩

68銀38金46飛37金

44歩57銀同銀同歩成同金65桂58金57銀

後手の攻め方が単調な感じですが、受けも難しいです。52歩58銀成86歩

詰めろで金を取られてはだめな感じですが。後手は41飛43歩成45金もあるのですが少し足りないようです。45同飛同桂85歩

これで先手有利だというのに驚きますが。86飛に97銀と受けて耐えているとか。

戻って

52飛43歩成(77金も見えるけど足りないから)55飛同角45金

33角成46金

この図の評価値は+161、ここまで指して互角の範囲ならば難しい定跡だとしか言えません。87玉68成銀88金の形に耐久性があるから先手良しになっているようです。

分岐の2つ目は

85馬を見てみます。44歩54金52歩

この歩が取れなくて、31飛54銀76馬

先手は金を取れたけど銀の両取りです。53銀成75馬66金

後手は暴れるしかなくて、66同馬同角57銀ですが43歩成

68銀成同金57銀51歩成同飛58歩

これは比較的わかりやすく先手が良くなりました。評価値は+240

最後の分岐は

75同馬です。75同歩57銀同金左同歩成同金38金

47飛37金同飛45桂は後手有利なので、46飛37金に68銀

1枚入れると後手が攻めにくくなるようで、ここでの評価値は+77なのですが、AIの候補手が変な手しか出なくなります。36金同飛45桂66金57銀95歩

金を捨てるのでは後手の攻めが細いです。先手良し。

ということで、実戦的にはどこかでどちらかが間違えそうなのですが、AIで調べる範囲では先手が少し良くなるようです。


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