名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-13 角道オープン四間飛車(40)

2023-09-13 | 基本定跡の研究

もう1冊黒沢怜生先生の「角交換四間飛車徹底研究」を取り上げてみます。

最初に出てくるのは、(この本では48銀を保留して68玉を先にするので、序盤の手順が変わるのですが) 角交換四間飛車で後手から角を交換して

88同銀72玉78玉22銀25歩33銀

先手が早めに25歩33銀を決める形です。77銀82玉88玉72銀78金

早くに矢倉を作りますが、これはちょっと難しい指し方でした。22飛に36歩で

24歩同歩同銀の「逆棒銀」に備えます。44銀46歩35歩

後手に動かれると右翼が立ち遅れているようですが、35同歩同銀に66角が大事な手でした。44角の合わせしかなく

44同角同銀47銀

ここまでは復習です。以前に調べたのは54歩16歩14歩66歩53銀58銀44歩27飛という進展でしたが(先手もち)、この本では64歩と突く手が書いてあります。

この図の評価値は+213、先手もちですが、待ち方は難しいです。候補手は56銀、68金(難しさがわかる)、56歩の3つが同じくらいの評価です。比べると75歩は劣る手で、52金左に38飛とするのですが

言われてみれば75歩とは合っていない感じがします。とはいえ38飛のところで58金とすると後手に32飛とけん制されるから仕方がないのかも。33銀34歩42銀

少し気持ち良いですが、AIに聞くと、ここは28飛と戻してこれからだと。本譜は66角44角(AIによると12飛のほうが最善)同角同歩33角

強気で攻めていきますが、大丈夫でしょうか。金銀が離れているので角を渡しにくいと思いますが。33同桂同歩成21飛42と同金

角歩と銀桂の二枚替えといえなくはないですが、歩切れだし、29桂は残ったままなので大した得ではないです。AIは33銀52金寄32銀不成51飛33飛成が最善だと言いますが、本譜の43銀同金32飛成も格好いい手筋ではあります。51飛43竜65角

銀を捨てて金を取り返したら、角で両取りを食らってしまいました。42竜47角成62金

先手の攻めは続くようですが、62同金51竜61金打

11竜29馬

この図の評価値は-842、後手優勢に近いです。今は角銀歩と飛香の交換ながら、19香は取られるでしょうからさらに駒損になっていきます。後手玉のほうが堅く、攻め駒は4対4、評価は妥当なところでしょうか。


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