角交換四間飛車で穴熊の最後は
86歩と突く、銀冠志向の手です。
後手が穴熊でも居飛車の銀冠が堅さ負けしないので相性の良い対抗策です。36歩~37桂もあるのですが、さらに固める手を選びます。
後手が銀を引いて33桂~25歩同歩同飛をねらったら。85歩~68金右と備えておいても良いのですが、45銀33桂34銀、
銀を出てけん制します。12角には、あっさり33銀成同銀86歩~96桂~84歩同歩同桂というのも悪くないみたいですが、56角と打ち合います。
54歩66歩55歩67角44歩36歩
34銀を殺そうという攻防ですが、36同歩38飛45歩36飛
評価値は+785、はっきり先手有利になりました。
後手の変化として42銀ではなくて44銀も書いてあります。
45歩33銀を決めるかどうかは微妙なところですが、66角と打つのがまあまあ良い手です。
後手から動けなくなっていて、62金寄68金右74歩85桂
端攻めを見せます。72金寄に36歩を突くと46角と打たれるのですが、
18飛36歩93桂成同銀34歩
銀を取れるので先手有利です。
AIに聞くと、途中で74歩の代わりに後手から36歩と突くのがあって
この歩は取ったほうが悪くなるみたいです。先手が36同歩と取れば46角18飛25歩ですし、後手から37歩成とすれば先手が34歩と打てますし。ということでぶつかったままで進むようで、評価値は+227の先手ペースではあるものの、ちょっと難しいです。だから45歩33銀を決めるのは微妙なところだというのですね。
なお最初のほうからAIに聞くと、
77銀でも86歩でもなくて36歩と突きなさいと。44銀37桂33桂29飛
これで後手から動くことができなくなりました。穴熊に組めば
先手は66角を打って
こんな組上がりです。駒がぶつかっていないのに評価値は+512、はっきり先手有利を示しています。45歩同桂同桂、あるいは45桂という攻め筋がありますし、98香~99飛の地下鉄飛車、単に85桂と跳ねておいて端攻めの含み、どれもすぐに優勢になりそうです。角交換四間飛車で穴熊にされたときにはかなり有効な駒組ですね。
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