名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-8 四間飛車に57銀左からの急戦のまとめ(5)

2023-05-10 | 基本定跡の研究

昨日の検討でややこしいことがあったので

36歩の前に中央の位を取ってみます。後手が41金の形と71玉の形が考えられます。82玉52金左32銀の形は、先に36歩を突いてから位を取ればよいです。(54歩は山田定跡の端角ですから。) 後手にとってすぐに動きやすいのは71玉の形でしょうから、右の図で考えます。

35歩56銀32飛

36歩を突いていないと、石田流をねらうのが居飛車にとって嫌な感じですが。AI推奨は46歩42角38飛

34飛47銀33桂36歩

ここで枝分かれして、25桂35歩24飛28飛

ここも枝分かれして、37桂成24飛同角37桂

この図で評価値は+275で先手ペース。71玉型が中途半端(後手玉が堅くない)なのと、先手の桂得(39飛から取り返されるけれど)をプラスに見ているのでしょう。進行例は39飛31飛37飛成54歩64桂

65銀39龍53歩成同金55桂

AIの最善手を進めると先手有利になります。54銀同銀同金52銀はほぼ優勢でしょう。

戻って

この図から、36歩同銀17桂成24飛同角と後手が工夫してみましょう。

21飛26飛23飛成

飛(竜)が向かい合うと、間に駒があるほうが負担になります。35角26竜同角27歩は先手有利のようですから、27成桂47銀右35角25歩

この図で評価値は+285、先手ペースです。角の詰めろですからね。

もう少し前の分岐は

この図から36同歩同銀25桂47金

26歩から桂を取るのを楽しみにして先手ペース(評価値は+225)です。

なお先手のほうからの分岐で

38飛のところで45歩を突くのは強い手です。34飛44歩同飛(44同銀は45歩33銀47銀上で作戦勝ち)54歩

54同飛45銀74飛11角成33角

これは振り飛車にさばかれている図です。後手が82玉41金の形ならば21馬が銀取りになるので先手有利ですが。

ということで石田流への組み換えは居飛車にとって問題なしとします。

 


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