名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS2-8 先手石田流 早石田(3)

2023-12-27 | 基本定跡の研究

早石田のような形で

74歩同歩58玉というのが比較的に新しい手です。74同飛だったら65角があったのを防いだ手ですね。後手は突き捨てをとがめたくなるところです。62銀は普通の手ですが、22角成同銀55角 (両取り) 73銀74飛

また早石田の手順が出てきます。先手が58玉の1手を指しているというのが違いです。だから33角73飛成55角82竜同角・・・というのは先手ペースでしょう。定跡書には64銀だと書いてあるのですが (64同飛同歩同角83飛打で後手良し) 、AIに聞いてみると66角

一つ引いて84飛をねらうのが難しいです。33角84飛同飛同角73銀66角

この図の評価値は-30、互角です。後手番と思えば十分だと言えますが。

もっと昔からある受け方は

64角と打つ手がありまして、33角よりも優ります。64同角同銀は後手の手得なのです。注意しておくのは64同飛同銀15角の筋ですが、33飛と打てば

問題はないです。これも後手の手得が残るでしょう。

ならば戻って

73飛成同桂64角同歩74歩72歩

という攻め方ですが、この図の評価値は-18、後手はこれでも良いようです。

とは言えちょっと危ないので、

ここは62銀ではなくて72飛が最善です。先手は22角成同銀83角

74歩を取り返しに行きます。定跡書には54角、82飛、55角が解説してありますが、AIに聞いてみると86歩同歩33角

こういうけん制で評価値は-160の後手もちです。

先手は86歩を手抜くほうが良く、72角成同銀74飛と攻めます。

後手の最善手は33角で、82飛に73銀

81飛成74銀73桂

99角成61桂成42玉

この図の評価値は-78の後手ペース。ということで、

この形は後手がまあまあ指せるようです。

 


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