昭和50年6月、広津久雄先生と第16期王位戦です。
広津先生の将棋は記憶になく、青野先生の師匠だというくらいしか知りません。大山先生と同い年みたいですね。四間飛車に端を詰めて銀を上がる、力戦の気配です。
右玉になりました。
かなり糸谷流に近い右玉ですね。この頃は岐阜戦法というのでしたかね。
糸谷流右玉は私も一時期凝ったのですが、欠点が多くて今は指していません。(でも中飛車対策に時々指します。)棒金で攻めるというのがうまくいかなくて、左側から攻めることができればよいのですが。
ということで、4筋から攻める体制です。
歩を交換しただけで終わり、83金から組み替えですが、これが堅くならないのでつまらないのです。
大山先生がうまく6筋から攻める体制になりました。ここでやや有利です。
それでも64歩と謝って、73金と寄せていく方が難しいのですが、広津先生は64桂とひねります。
飛車の動きを制限して、1歩持っているので角頭を攻めます。
角を使い
歩を成り捨てるのもいい感じです。
さらに強気で金をぶつける。でもそのあとの桂交換がどうだったか。
55桂が反撃で、さすがに63の地点は受けるのだと思いましたが
この寄せ合いでは勝てません。
63金が入れば後は易しいです。
詰めろの連続で寄せきりました。
ここで糸谷右玉が見られるとは思いませんでした。穴熊相手のほうが指しやすいとは思うのですが、大山先生のようなしっかり受けるタイプには苦しい展開になりやすいです。あくまでカウンターの戦法で、自分から手を作るのは難しいのです。適度に攻防があって、上部にかわす味で負けない体制を作る、というのが理想です。本譜のように上から攻められるのは苦しくなりやすいです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:大山棋聖
後手:広津久雄8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6七銀(78)
8 5四歩(53)
9 6八飛(28)
10 1四歩(13)
11 4八玉(59)
12 1五歩(14)
13 3八玉(48)
14 4二銀(31)
15 5八金(69)
16 5三銀(42)
17 2八玉(38)
18 7四歩(73)
19 1八香(19)
20 3二金(41)
21 1九玉(28)
22 6四歩(63)
23 2八銀(39)
24 6三銀(62)
25 9六歩(97)
26 6二玉(51)
27 3九金(49)
28 2四歩(23)
29 4八金(58)
30 7二金(61)
31 9五歩(96)
32 8五歩(84)
33 7七角(88)
34 7三桂(81)
35 3八金(48)
36 8一飛(82)
37 6九飛(68)
38 2五歩(24)
39 4六歩(47)
40 3三桂(21)
41 3六歩(37)
42 4四歩(43)
43 5八銀(67)
44 1三角(22)
45 4七金(38)
46 2四角(13)
47 5九角(77)
48 4一飛(81)
49 7七角(59)
50 4五歩(44)
51 同 歩(46)
52 同 飛(41)
53 4九飛(69)
54 4一飛(45)
55 4六歩打
56 2一飛(41)
57 5九角(77)
58 4二金(32)
59 9六香(99)
60 8三金(72)
61 5六金(47)
62 4四歩打
63 3七角(59)
64 7二玉(62)
65 7七桂(89)
66 5二金(42)
67 8九飛(49)
68 4一飛(21)
69 8六歩(87)
70 同 歩(85)
71 同 飛(89)
72 8四歩打
73 8九飛(86)
74 4三金(52)
75 6九飛(89)
76 5一飛(41)
77 6五歩(66)
78 同 桂(73)
79 同 桂(77)
80 同 歩(64)
81 同 飛(69)
82 6四桂打
83 6六金(56)
84 3五歩(34)
85 同 歩(36)
86 1六歩(15)
87 同 歩(17)
88 3六歩打
89 4八角(37)
90 4五歩(44)
91 同 歩(46)
92 3五角(24)
93 4七銀(58)
94 3七歩成(36)
95 同 桂(29)
96 5五歩(54)
97 同 金(66)
98 5四金(43)
99 同 金(55)
100 同 銀(63)
101 6七飛(65)
102 4五桂(33)
103 同 桂(37)
104 同 銀(54)
105 5五桂打
106 4六歩打
107 5六銀(47)
108 3六桂打
109 4五銀(56)
110 4八桂成(36)
111 同 金(39)
112 4七歩成(46)
113 6三金打
114 8二玉(72)
115 6五桂打
116 6二銀(53)
117 7三銀打
118 9二玉(82)
119 9四歩(95)
120 同 歩(93)
121 8五桂打
122 6三銀(62)
123 9三歩打
124 投了
まで123手で先手の勝ち
広津先生の将棋は記憶になく、青野先生の師匠だというくらいしか知りません。大山先生と同い年みたいですね。四間飛車に端を詰めて銀を上がる、力戦の気配です。
右玉になりました。
かなり糸谷流に近い右玉ですね。この頃は岐阜戦法というのでしたかね。
糸谷流右玉は私も一時期凝ったのですが、欠点が多くて今は指していません。(でも中飛車対策に時々指します。)棒金で攻めるというのがうまくいかなくて、左側から攻めることができればよいのですが。
ということで、4筋から攻める体制です。
歩を交換しただけで終わり、83金から組み替えですが、これが堅くならないのでつまらないのです。
大山先生がうまく6筋から攻める体制になりました。ここでやや有利です。
それでも64歩と謝って、73金と寄せていく方が難しいのですが、広津先生は64桂とひねります。
飛車の動きを制限して、1歩持っているので角頭を攻めます。
角を使い
歩を成り捨てるのもいい感じです。
さらに強気で金をぶつける。でもそのあとの桂交換がどうだったか。
55桂が反撃で、さすがに63の地点は受けるのだと思いましたが
この寄せ合いでは勝てません。
63金が入れば後は易しいです。
詰めろの連続で寄せきりました。
ここで糸谷右玉が見られるとは思いませんでした。穴熊相手のほうが指しやすいとは思うのですが、大山先生のようなしっかり受けるタイプには苦しい展開になりやすいです。あくまでカウンターの戦法で、自分から手を作るのは難しいのです。適度に攻防があって、上部にかわす味で負けない体制を作る、というのが理想です。本譜のように上から攻められるのは苦しくなりやすいです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:大山棋聖
後手:広津久雄8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6七銀(78)
8 5四歩(53)
9 6八飛(28)
10 1四歩(13)
11 4八玉(59)
12 1五歩(14)
13 3八玉(48)
14 4二銀(31)
15 5八金(69)
16 5三銀(42)
17 2八玉(38)
18 7四歩(73)
19 1八香(19)
20 3二金(41)
21 1九玉(28)
22 6四歩(63)
23 2八銀(39)
24 6三銀(62)
25 9六歩(97)
26 6二玉(51)
27 3九金(49)
28 2四歩(23)
29 4八金(58)
30 7二金(61)
31 9五歩(96)
32 8五歩(84)
33 7七角(88)
34 7三桂(81)
35 3八金(48)
36 8一飛(82)
37 6九飛(68)
38 2五歩(24)
39 4六歩(47)
40 3三桂(21)
41 3六歩(37)
42 4四歩(43)
43 5八銀(67)
44 1三角(22)
45 4七金(38)
46 2四角(13)
47 5九角(77)
48 4一飛(81)
49 7七角(59)
50 4五歩(44)
51 同 歩(46)
52 同 飛(41)
53 4九飛(69)
54 4一飛(45)
55 4六歩打
56 2一飛(41)
57 5九角(77)
58 4二金(32)
59 9六香(99)
60 8三金(72)
61 5六金(47)
62 4四歩打
63 3七角(59)
64 7二玉(62)
65 7七桂(89)
66 5二金(42)
67 8九飛(49)
68 4一飛(21)
69 8六歩(87)
70 同 歩(85)
71 同 飛(89)
72 8四歩打
73 8九飛(86)
74 4三金(52)
75 6九飛(89)
76 5一飛(41)
77 6五歩(66)
78 同 桂(73)
79 同 桂(77)
80 同 歩(64)
81 同 飛(69)
82 6四桂打
83 6六金(56)
84 3五歩(34)
85 同 歩(36)
86 1六歩(15)
87 同 歩(17)
88 3六歩打
89 4八角(37)
90 4五歩(44)
91 同 歩(46)
92 3五角(24)
93 4七銀(58)
94 3七歩成(36)
95 同 桂(29)
96 5五歩(54)
97 同 金(66)
98 5四金(43)
99 同 金(55)
100 同 銀(63)
101 6七飛(65)
102 4五桂(33)
103 同 桂(37)
104 同 銀(54)
105 5五桂打
106 4六歩打
107 5六銀(47)
108 3六桂打
109 4五銀(56)
110 4八桂成(36)
111 同 金(39)
112 4七歩成(46)
113 6三金打
114 8二玉(72)
115 6五桂打
116 6二銀(53)
117 7三銀打
118 9二玉(82)
119 9四歩(95)
120 同 歩(93)
121 8五桂打
122 6三銀(62)
123 9三歩打
124 投了
まで123手で先手の勝ち