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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS4-13 ゴキゲン中飛車(98)

2025-04-23 | 基本定跡の研究

後手32銀型での56歩で

33角成同銀56歩同飛

ここでは単に65角が有力で、53飛に37桂

ここで分岐でした。42銀は難しいけれど、先手が有利になりました。44銀とするのが今日の話です。24歩64歩54歩

51飛56角24歩同飛32金

28飛 (45角が王手になるのを避けて) 82玉

ここまでは妥当な手順です。中村先生の解説では34角72銀45桂22歩53歩成同銀同桂成同飛と進んで

良い勝負とされているのですが、この図の評価値は+411の先手有利です。右桂が銀と交換になっているのですから、難しくはないでしょう。

戻って

AIに聞くと、34角には65歩が良い手のようです。

45桂66歩では危ないので、68銀33桂23角成同金同飛成66歩

22竜72角58金右35歩

これがAIの読み筋で、評価値は+153、まだ先手ペースとは言え難しいです。

また戻って

先手の34角は最善ではないようです。代えて23歩33銀45桂

54飛33桂成同桂55銀打 (歩切れゆえ)

55同飛同銀37角58飛

55角成には83角成ですね。なので57歩同飛45桂打59飛

58歩同金右55角成に83角成同玉85飛

派手な変化です。92玉55飛

この図の評価値は+312の先手有利。銀桂と飛の二枚替えですが、玉の堅さが違います。

ということで、44銀に対しても先手が有利になる順を見つけられました。

 

なお中村先生は途中の図で

44銀の時に58飛と54歩の変化も取り上げていますが、必要ではないので省略します。


SS4-13 ゴキゲン中飛車(97)

2025-04-22 | 基本定跡の研究

後手32銀型での56歩で

33角成同銀56歩同飛

ここからの変化の続きです。35歩でも24歩でもなくて65角というのが先手の工夫で、51飛43角成45歩

57銀に32角同馬同金58飛と進んだ時に (先手は歩を突き捨てていないので) 後手が歩切れです。飛交換は先手が指しやすいというのが中村先生の解説なのですが。AIに聞くと、ここは45同銀55角58飛99角成21馬

この変化でも後手の歩切れなのです。後手はどこに香を打っても大したことはないから、42金51飛成同金11馬

この図の評価値は+396の先手有利です。桂歩2の駒得が大きいというのでしょう。素人目には28飛ですが、58飛同飛成同金右39飛59歩29飛成21飛

ここでも歩切れで41歩とは打てません。評価値は+1395の後手優勢なので、後手の最善ではないですが。

ということで

65角に51飛ではまずいので、53飛に37桂

ここで分岐です。(なお24歩同歩が入っていれば先手有利ですが、ここで24歩は同銀と取られます。) 42銀には24歩64歩54歩

先手の角は窮屈です。51飛56角24飛32金

中村先生の解説では34飛33銀35飛82玉45桂・・・なのですが、AIに聞くと29飛のほうが良く、82玉 (45角が王手になるのを避けた) に45桂

後手は2筋に負担があります。55歩には83角成同玉53歩成

これは清算できません。44歩42と同金21飛成

45歩42竜46歩22歩

踏み込んだ後で桂馬を取りに行くのも変な感じですが、52金51竜同金21歩成74銀11と

56角には68金47歩成57歩

一度は受けに回るのですが、まだ攻め駒は5枚あります。この図の評価値は+357の先手有利。

ちょっと難しい変化ですが、先手有利で進むので、後手としてはこの図での

42銀ではうまくないということになります。代案の44銀は明日調べます。


SS4-13 ゴキゲン中飛車(96)

2025-04-21 | 基本定跡の研究

32銀型で56歩の続きです。

33角成同銀56歩同飛

35歩同歩45角は、あまりうまくいきませんでした。次の手段は24歩同歩65角

53飛には37桂と跳ねて攻めます。ここは51飛が正着で43角成

馬を作った先手が良さそうなのですが、安定しません。45歩37銀32角

馬は消えてしまいます。32同馬同金58飛55歩

この図の評価値は+117、失敗でしょう。もう少し進めた局面で、中村先生は後手不満なしとしています。

途中で

後手74角にも言及があります。21馬は42金22歩47角成・・・ですが、AIに聞くと58金左42金

これは75歩43金74歩同歩という解説があるのですが、それではなく61馬同飛37桂

この図の評価値は+303の先手有利です。後手玉が薄くなったし、45桂や75金も見えますね。

でもまあ最初の変化は先手の失敗です。

 


SS4-13 ゴキゲン中飛車(95)

2025-04-20 | 基本定跡の研究

後手の工夫として、32銀型で

78玉に56歩と動くと

33角成同銀56歩同飛

ここまでは進みます。(33角成に同桂は、後に22角の打ち込みがあります。) 先手は何か良さを求めたいわけですが。馬を作る筋がいくつかあって、35歩同歩45角から見ていきましょう。

51飛23角成22歩

中村先生の解説にはないのですが、52歩同金右56馬

この図の評価値は+124、先手が悪くはないけれど下がっています。

戻って

45馬には36角です。

中村先生は先手を持ちたくないというのですが、35馬47角成58金右74馬45歩

この図の評価値は+137、これも悪くはないけれど下がっています。

ということで45角の筋はちょっとつまらないようです。


SS4-13 ゴキゲン中飛車(94)

2025-04-19 | 基本定跡の研究

先手が77銀の代わりに58金右とした図です。

後手の56歩は損だったので、42銀66歩53銀

ここで分岐です。45銀と出ると54銀34銀42角

先手は1歩得できます。でもこの後は落ち着いてしまい、46歩44歩67銀51飛96歩94歩79角64歩77桂74歩68角73桂59角

先手は角を26に転回しようという指し方が実戦例なのでしょう。ちょっと違和感がありますが。65歩同歩同桂同桂同銀66歩54銀

ここまで進んで後手もちとされています。評価値は+165なので先手が悪くはないのですが。

戻って

45銀がつまらなければ、67銀54銀96歩94歩35歩同歩

ここで35同銀か38飛か。Aiに聞くと、35同銀は42角77角64歩68金寄

これくらいの進行で評価値は+188、あまりはっきりしていませんが、先手が指しやすいです。

中村先生の解説では

35同銀には45銀で、先手が思わしくないとされています。でもAIに聞くと37桂があり

54銀26飛は先手の2手得です。よって36銀に38歩15角24歩

24同歩は16歩37銀成同歩同角成24飛・・・なのでここは37銀不成25飛

26銀成同銀24角37銀54飛46銀

こんなところでしょうか。評価値は+340の先手有利です。右桂を銀と交換しているのですから。

中村先生の解説に戻ると

35同銀は思わしくないから (否定されましたが) 38飛が本筋、後手は44角としないで64歩35飛44歩

(44歩では44角36飛22金37桂32飛34歩・・・という実戦例もあるようですが、先手有利になります。) 

36飛43金68金上32飛37桂34歩56歩同歩同銀

長い戦いであると。この図の評価値は+52ですから、先手は失敗しています。後手は左の金銀が使えれば互角なのですね。

先手から見ると蛇足なので、左右の銀を繰り出す形だけ知っていればよいです。

 

 


SS4-13 ゴキゲン中飛車(93)

2025-04-18 | 基本定跡の研究

先手が変化する必要はないのですが、77銀に代えて96歩とすると

94歩に77銀とするほうがわずかに先手の得のようです。後手としては端を受けずに42銀95歩56歩

飛をさばくほうが良いのでしょう。33角成同銀56歩同飛

中村先生の解説では後手不満なしです。この図の評価値は+227、まだ先手良しの範囲ですが、端を突く前よりもわずかに評価値を下げているようです。66歩51飛67銀44銀56歩33桂58金右

というのがAIの想定手順で、悪くはないけれど攻め味が少なく感じます。

ということで、端を突かずに58金右が先手の検討する変化なのですが、

中央を厚くしたという意味です。厚くしたので後手からの56歩は歓迎なのですが、33角成同桂56歩同飛35歩

中村先生の解説では先手が指せると。でもこの図の評価値は+124とふるいません。AIは54飛55歩74飛24歩同歩同飛23歩28飛35歩53角

と読んでいるのですが、36歩に26角成など。評価値は上がりません。

なので正しくは

56歩には66歩として、57歩成同銀上

この図の評価値は+223。後手にとってはつまらないから、別の手を考えるところです。このあと先手は67金~56銀と中央を厚く指すのが継続手段です。

後手の工夫は・・・もう少し続くので明日。

 

 


SS4-13 ゴキゲン中飛車(92)

2025-04-17 | 基本定跡の研究

もっと戻って、66銀としていたところを68金

ちょっと手堅く指そうとした実戦例もあるのでしょう。51飛に35歩同歩38飛

安心して3筋の歩を交換できるようですが、中村先生の解説通り、44歩に35飛は45歩同銀48歩

があるので失敗です。後手に44歩を突かれたら66銀と出ておくくらいです。ですから68金自体は不十分な指し方なのでしょう。

戻って

64歩35飛63銀37桂72金96歩94歩36飛74歩

中村先生の解説では、一局だけれど先手が勝ちにくいとされています。でも評価値は+365、明らかに先手の作戦勝ちです。66銀22角58金上14歩55歩

昨日調べた66銀~55歩と似ていますが、この図の評価値は+378もあります。後手としては左の金銀を使いたいのですが、42金には24歩同歩45銀

32銀ならば54銀52銀97角

42金が浮いているので端角が有効になります。61飛45桂 (53桂成ねらい) 34歩65銀引

63銀34飛

先手が好きなように攻めていて、後手は何とか耐えられるかという手順ですが、この図の評価値は+400の先手有利です。

こう進めば先手が良いのですが、68金自体は手堅いという感じでもなく、66銀と出る方が良いでしょう。

昔の感覚では先手の2枚の銀の評価が低いようですが、うまくいけば飛角銀銀桂で制圧して攻めることができます。後手は左の金銀を使いにくいので、形勢は先手が良くなるでしょう。

 

 


SS4-13 ゴキゲン中飛車(91)

2025-04-16 | 基本定跡の研究

またこの図から

最後 (5番目) の変化は55歩です。64歩35歩

先手はゆっくり攻めようとしています。35同歩58金右63銀38飛72金35飛

3筋の歩を突き捨てた後で、ゆっくり飛で取り返しました。中村先生の解説では、74歩96歩94歩36飛73桂37桂56歩68金上12香

いい勝負だけれど具体的な攻めがないという評価ですが。AIに聞くと評価値はすでに+566の先手有利です。54歩と突き出して、54同飛は45桂22角55銀右52飛54歩

54同銀同銀同飛75歩

先手の玉頭でもありますが、後手の桂頭を攻めても致富を補充できるので攻めは続きます。すでに先手有利ですから、この先は難しくはないでしょう。

戻って

54歩に同銀は75歩同歩74歩

65桂に75銀が強い手です。角を交換されても、57歩成があっても構いません。最善 (のような) 手順は63銀66歩57歩成同銀同桂成同金直

駒損でも45桂や76桂や85桂が見えます。あとはどう寄せていくかだけでしょう。

もっと戻って

後手は右桂を安易に跳ねると危ないのです。42銀36飛94歩96歩44歩34歩22角35銀43銀

ツノ銀で中央を厚く構えます。37桂74歩24歩同歩同銀23歩35銀

これくらい守ってから73桂とはねて待てば難しいようで、評価値は+241、先手の作戦勝ちのようですが、55歩自体はよい手でもなさそうです。

 

 


SS4-13 ゴキゲン中飛車(90)

2025-04-15 | 基本定跡の研究

またこの図からですが

32銀型で調べたように、35歩も有力です。(中村先生の解説はありません。) 35同歩34歩に

44角55銀左を入れるかどうかは微妙なところですが、入れないで22角24歩同歩同飛23歩25飛

32金31銀型を生かして、94歩96歩42銀35飛53銀36飛44銀

後手は左銀を前に出すことができます。37桂56歩58金右35歩26飛64歩68金寄

この図の評価値は+371で、先手有利というか、作戦勝ちというか。63銀ならば57歩同歩成同銀右

右銀を立て直して使えます。飛角銀銀桂を使えるので攻めに困ることはないでしょう。

という感じで、35歩は先手の有力な選択肢です。55銀右と合わせて2つの有力手があるので、後手の32金型もうまくいきません。

 


SS4-13 ゴキゲン中飛車(89)

2025-04-14 | 基本定跡の研究

途中のこの図で

55銀右以外の手を検討してみます。45銀は57飛成

57同銀は88角成同玉55角で王手飛車。先手の失敗なのは解説通りなのですが、58金右51竜34銀・・・はまだ難しいようで評価値は-48の互角ではあります。

戻って

55銀左は42銀58飛54歩

54同銀は88角成同銀27角があるからうまくいかないという解説通り。でも66銀と戻ってまだ評価値は+176あります。

また戻って

AIに聞くと55銀左42銀に37桂はあるようです。

後手が収めようとすると、54歩66銀44歩ですが、35歩43銀26飛

この図の評価値は+312の先手有利です。飛銀+桂で角頭を攻めることができます。

なので

後手としては35歩が最善、45桂に55角と切ります。

55同銀33桂は難しいようです (評価値は+142) 。55同角を選んで同飛同銀56銀

66銀45銀24歩同歩41角

31金は23角成が銀当たりになるので、31銀53歩51歩58飛

これが最善かどうかもよくわからないやりとりですが、この図の評価値は+294の先手良し。銀桂歩と飛の三枚替えではあるのですが。

途中で

66銀に64角 (55歩を打たせたい) の変化もあって、58飛57歩

57同銀47銀成59飛19角成48銀

55香56歩48成銀同金46馬

53桂不成同銀55歩

この図の評価値は+375の先手有利です。

というように55銀左も先手良しくらいにはなるようです。