32銀型と同じように32金型でも
77銀56歩同歩同飛には66銀51飛
左銀を繰り出すのが本筋です。ここで分岐するのですが、まず55銀右から。54歩46銀
すぐに54歩を打って銀を追い返す手も指されているようです。64歩58金右74歩35歩同歩34歩
22角24歩同歩同飛23歩25飛
63銀35飛72金37桂65歩77銀73桂
中村先生は後手が十分に戦えるというのですが、評価値は+528、先手有利というか、はっきり作戦勝ちなのです。Aiの想定手順は66歩同歩65歩、位を取り返しに行きます。44角36飛65桂66銀64歩55歩
こんな調子で戦って、先手有利がはっきりしていくのでしょう。後手は32金はともかく31銀21桂が攻め駒にも守りの駒にもなっていないのですが、先手は全部の駒に役割があります。
戻って
55銀右に後手が54歩を打たない場合は、42銀58飛24歩
中村先生は24同歩同角28飛25歩33角68飛24歩・・・千日手模様だというのですが。AIに聞くと35歩が良く、35同歩には34歩44角24歩
これは先手の調子が良いです。角を取らずに54歩から押さえ込んでいく感じでしょうか。この図の評価値は+432
後手が35歩を取らない場合は
35歩25歩34歩24角96歩94歩54歩
26歩28飛35角24歩
というところ。2,3筋では先手が少し得をするので、押さえ込んでから右桂を使う体制ができれば押しつぶせます。この図の評価値は+341
当時 (2011年) のプロが思っていたよりも、左右の銀を繰り出して押さえ込む形は優秀です。