日本政府の財政再建派は、「政府=国」だと思っていて、「政府が安全ならば国は安全、政府が赤字ならば国は赤字」という考え方を持っている。これを天動説という。
それに対し、「民間の景気が本当の意味で活性化してえくることが国富を生み、国の財政基盤を良くしていく」という考え方がある。これを地動説という。
ドラッカーは国が発展していくためには、企業が企業が健全に発展していく必要があると見抜き、マネージメントという概念を理論化したという歴史がある。ドラッカーは地動説に立っている。
さて、現在のアベノミクスはどちらにあるのか? 消費増税を選んだということは残念ながら天動説の立場にあると言わざるを得ない。真なる発展は地動説側にあることに気づかねばならない。いま一度、コペルニクス的な観の転換が必要なのではないか。