飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

時空を超える技術

2008-01-03 00:41:28 | 佐鳥新の教授&社長日記
東奥日報の記事に補足したいと思う。(新聞では字数が限られているので記者のT君も書ききれなかったと思うので。)

量子重力理論では20年ぐらい前から、最近ではDブレーンの理論でスペースワープの可能性が出てきてはいるが、私の認識では、今の物理観の修正が強いられると確信している。つまり”実在の定義”を変えなければならない。実在の定義を変えて、「当為の科学」という視点からあらゆる現象を再定義しようとしたときに、新しい世界観が生まれるはずなのだ。
Dブレーンで説明されている隠れた次元とか余剰次元という表現は魅力的なのだが、実際には双子の宇宙とでもいうべき不思議な領域に両足を突っ込んで生きているのが私たちであり、それが”実在”の姿だと思う。(残念ながら断片的な根拠しかないので今は発表できる段階には無い。)
私には、その双子の宇宙の構造は、一般相対性理論と、ファイバーバンドルという構造を合わせた時空構造に見える。哲学者の西田幾多郎の認識がかなり近いのだが、哲学という言葉だけの世界ではその本質に迫るのは不可能だと思われる。ここの哲学というアプローチの限界がある。だからこそ、実証性を重視した科学的なアプローチが必要なのだ。

(東奥日報の抜粋)
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小学生の時に電磁誘導の実験を試みたり、高校入試の面接では「将来、UFOを飛ばしたい」と夢を語った佐鳥さん。今も「ワープ(空間移動)できる機械をつくりたい」と目を輝かせ・・・・・
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