飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

読書メモ(人類の住む宇宙)

2007-06-19 21:35:36 | 佐鳥新の教授&社長日記
数式が少ないので専門書というよりは啓蒙書に近い内容だが、Dブレーン理論や小惑星イトカワなど最新の観測結果が紹介されているので非常に面白かった。
第4章では宇宙文明の可能性にも触れられており、銀河系内の宇宙文明の数についての有名な「ドレイク方程式」が紹介されている。
第5章では地球温暖化による影響度を数値データとしてコンパクトにまとまっているので、今後の講演資料として活用できるだろう。

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書 名: シリーズ現代の天文学『人類の住む宇宙』
著者名: 岡村定矩 池内了 海部宣男 佐藤勝彦 永原裕子
出版社: 日本評論社


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第1章 現代宇宙観までの道のり
1.1 天文学とはどんな学問か
1.2 古代・中世の宇宙観
1.3 天動説から地動説へ
1.4 「銀河宇宙」の発見
1.5 膨張宇宙の発見からビッグバンへ
1.6 現代の宇宙観測と技術開発

第2章 宇宙の起源と現在の姿
2.1 宇宙の誕生と歴史
2.2 現在の宇宙の姿
2.3 銀河系と太陽系
2.4 宇宙における距離の測定

第3章 元素の起源
3.1 私たちの元素ワールド
3.2 私たちの原子核ワールド
3.3 ビッグバン元素合成
3.4 星の一生と重元素の起源
3.5 超新星爆発と爆発的な元素合成
3.6 宇宙線の衝突で創られるまれな核種, LiBeB
3.7 鉄より重い元素の合成
3.8 銀河系内での元素の循環―――星と星間物質の循環サイクル
3.9 私たちは星の子ども

第4章 太陽系と系外惑星系
4.1 母なる星:太陽
4.2 太陽系の諸天体とその特徴
4.3 ケプラーの法則と万有引力
4.4 太陽系の起源
4.5 太陽以外の構成を回る惑星系

第5章 地球と人間
5.1 水惑星の形成と進化
5.2 気象現象とそのしくみ
5.3 自然災害と地球のしくみ
5.4 地球環境と人間活動
5.5 地球温暖化

第6章 時と暦
6.1 時間と自国の表現
6.2 暦
6.3 天体の見え方