飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

ある専門委員会

2005-10-05 22:55:42 | 佐鳥新の教授&社長日記
4月から小型衛星による宇宙産業創出を検討する委員会が立ち上がり、今日はその2回目である。潜在市場の調査に関する調査会社の報告を2件聞いたが、北海道衛星を立ち上げる1年前に私たちが行ったブレーンストーミングのレベルであって、全くお粗末なものだった。マーケットの絞り込み、採算性、既にあるサービスとの競争力、売り方などを入念に検討したものでなければ、そもそも検討の土俵に乗らないのだ。
宇宙ビジネスモデルのコンテストをやってはどうかという話が出た際に、大学の先生や宇宙開発の経験者が審査してはどうかという発言した方がいたが、残念ながらこの考え方は新しい時代に通用しない。ビジネスの芽を発見できるには経営者の眼力がなければ無理なのだ。

大鑑巨砲型の古き日本の宇宙開発は終わったのだ。企業側も、これまでのように官にぶら下がっている体質から脱皮することが望まれる。