浪漫日和~ロマンス小説に癒されて~

時間があれば、ロマンス小説に浸る日々。
素敵な小説に出会えると、本当にし・あ・わ・せ。

『 シャーブルックの御曹司 』 by キャサリン・コールター

2016年09月07日 | キャサリン・コールター

前回お伝えした、ハーレクインのモニター本です。(『 シャーブルックの御曹司 』ってタイトル、どうかなぁ。もちろん御曹司って部分ですが。原タイトルの双子(ツインズ)の方がまだ良いかも?) 折角ハーレクイン社から送ってもらったので、モニターレビューには良い事のみ記載(笑)。 (以前、「こう言う理由で面白くなかった」とレヴューを送ったところ、掲載されなかった★ 当たり前?(笑))

で、思ったこと。今回の主人公の両親カップルが誕生した、『シャーブルックの花嫁』は大好きな作品です。(他の花嫁シリーズは余り記憶にないんですが(笑)。) 今回、前作に出て来ていた超性悪の母親や、幽霊のヴァージン・ブライドが健在でした。で、母親!まだあのままでいたんや…とビックリ。とっくにダグラスに諌めれて丸くなってるかと思ってましたが、ダグラスもお手上げだったのか?アカンやん、ダグラス。

今回のヒーローは、上記カップルの双子の息子たちの兄の方。そう、相続権のある方です(笑)。双子の外見は、叔母にあたるメリサンド(『シャーブルックの花嫁』で良い味出してた超美形キャラ)にそっくりと言う設定。男前は好きなので設定としては面白いし良いのですが、この話にはこの設定、全然生かされてなかった感。残念。

そしてヒーローカップルにプラス、弟カップルや何と老執事のカップルまで登場です。で、全てが事件に絡んで来るんですが、犯人たちの詰めが甘いと言うか、人物描写が中途半端と言うか。犯行理由もあまり納得出来ず。最後にバタバタ事件が終わりますが、今までのが何だったんだって言う感じで、無理矢理感満載★ 思い起こせば、この作者の『SSコンビシリーズ』の事件解決も、無理矢理でいい加減だったな、と(笑)。 何だかんだ言って、綺麗に事件をまとめるのが下手です、この作者★ …と言うかまとめる気がないと思う。

肝心のロマンスですが、ヒロイン(コリー)が超可愛い。何と言っても、ヒーロー(ジェイムズ)と出合った3歳の頃からご執心(笑)。双子をしっかり見分けて、常にジェイムズにまとわり付いてました。 ジェイムズも無意識にコリーを想っていた様で、彼が購入した絵画に描かれている娘はコリーにそっくりだそう。なのに現実ではあまりそう言った心情は出て来ず、物足りなさ感。ライバルも最初ににちょっと出て来ただけで、その後は特になく。半端に事件が起こって、それを追い掛けて…の繰り返し。悪くは無いですが、ドキドキ感があまり無かったです。

次は、今回裏切られた弟君が主役かな。アメリカ行くみたいですが、帰国してからのイギリスが舞台かな?ま、読むかどうかは疑問ですが(笑)。

 

今日から、パラリンピックですね!…ですが、NHK、番組表見ても放送枠ほとんどないんですが★ オリンピック程人気はないでしょうが、見れないとさらに興味が薄れるんと思うんですが。 ただ、アメフトも始まるしで、私はちょっと忙しくはあるのですが(笑)。

『シックスセンス』がテレビで放映されていたので、2回目見ました。今回はネタばれ後なので、そう言った目で見てました。今回も面白かったです♪ 

 

 

 


『花嫁たちに捧ぐ詩』 … ヒーローの片思い集★

2016年09月02日 | ロマンス・複数作家

今回は、いつも読んでる(笑)19世紀頃のヒストリカルです。MIRA文庫刊で3話収録されてます。で、どの話もロマンスは、ヒーローの片思いから始まります。 ヒーローの片思い話が好きではない私には、ドキドキ感はちょっとな…でした(笑)。でも悪くはないです。(どんな評価(笑))

● 『侯爵の憂鬱な夜』 … メアリー・ジョー・パトニー (『楽園は嵐の果てに』がお気に入り♪) ヒーローは、兄の死により公爵になった真面目な紳士。見た目が今一つな上に口下手。故に上手にヒロインを口説けない★ ヒロインは、富豪のアメリカ人。爵位を持つ人と結婚するためにイギリスに。 久々、超性悪母が出て来ました(笑)!こちらは、ヒーローは言われっぱなしでしたが、アメリカ人の嫁にしてやられたのでスッキリです(笑)。  個人的に、ヒロインがヒーローのライバルキャラにキスされるシーンは好きじゃない!それこそ殴るくらいして欲しかった(笑)。その後のヒーローの対応も私的にはう~んですが、ま、遠慮し過ぎのヒーローがひと皮向けて(?)、ロマンス進展したから良かったのかな??

● 『純白のプロポーズ』 … キャンディス・キャンプ (好きな作家さん♪) この作品のみ、舞台はアメリカ。ヒロインは牧場主の娘。ヒーローは、牧場で雇われている馬の調教師。ヒーローは、ヒロインに出会った時からの片思い。なかなか可愛いヒーロー(笑)。全体的に好感度大! ただラストが唐突な上に、必要なのかが疑問★ 

● 『七夜の契り』 … シャーロット・フェザーストーン (この作品が初めての出会い(笑)) おさななじみの二人。ヒロインが好きなヒーロー。ヒロインは、ヒーローの弟の婚約者。が、弟が他の女性と結婚したので、今度こそはヒーローは帰省します。で、どうも放蕩者だと思われていると気付いたヒーローは、ヒロインに「証明してみせる」と宣言します。…で、ここまで読むとどうやって実はヒーローは誠実な紳士であるかを証明するのかと思いきや、連夜ヒロインを誘惑するヒーロー。それでO.K.なヒロインもね。なんだか言ってることとやってることが違って、疑問。話としては悪くはないのですが、元々の『放蕩者ではない証明』が全く出来てなくてビックリ。 ま、3作の中で一番突っ込み所の多い作品でした(笑)。

 

前回のブログ書いてるときに、上記作品は完読してたのですが、なかなかブログが書けなくて★ 今もすでに「狼たちの休息」シリーズ3と、『シャーブルックの御曹司』も完読! 全く記憶にない(笑)『裸足の伯爵夫人』を読んでるところです。

新しい本を読んでいるうちに、前回読んだ本の感想が頭から飛んで行くので(笑)、早く書いてしまいたいのですが、時間が~。 明日は台風来るのかな?来なければ、大文字を登って来ます♪ (先週は雨で中止★)


久々の中世物!…『完全なる騎士』 by アン・ヘリス

2016年09月01日 | アン・ヘリス

アン・ヘリス作の、3ヶ月連続で書かれた中世の騎士物語の1作目(…実は、以前に1作目は読んでいたので、今回は2作目のつもりで読んでました。この作品読んだ記憶がなくって、自分でビックリ(笑))。 感想から言うと、そこそこ面白かったです(笑)。 以前の印象では面白くなかったと思ってたのですが、記憶していた印象よりは良くなりました(笑)。 彼女の作品では、『サタンの花嫁』がお気に入り! …だったのですが、今は内容を覚えてない…。(また再読…??)

主役の二人ですが、ヒーローは若気の至り(!)で綺麗な花嫁をゲットしましが実は愛してはいないことに気付き、それが原因でもないですが、花嫁は死んでしまったことで責任を感じている真面目なイギリス人。 ヒロインは、年の離れた夫との政略結婚で心に傷をおっているフランス人の未亡人(でも結婚って数日だけだったんだけども…)。そんな恋愛に逃げ腰の二人が徐々に惹かれ合って行くロマンスです。ロマンスは、ちょっと引き気味のヒロインがどうかなぁと思いましたが、それ以外の、この時代ならではのエピソードが面白かったです。

当時(12世紀頃:日本では平安時代の後期)は、十字軍やテンプル騎士団、魔女狩りなどがあった時代。その当時の考え方やら習慣やらが描かれていて、それが良い味出してました。 例えば、お医者さんはギルドに入っているのですが、やっぱり『やぶ』はいます。ただ、それを指摘して代わりに治療して恨みを買うと、逆に魔女扱いされて密告されてしまうと言う怖い時代。 無知による死や疑いが蔓延しています。そして薬は、いわゆる漢方。自分で薬草から作る時代。薬のありがたさが判ります。頭痛がするとすぐ『イブ』に頼る私(笑)。 (大好きなデボラ・シモンズの「ディバラ家」シリーズも同じ時代なのかな…?このシリーズを読んでた頃は、まだそこまで気にしてなかったので。気になる…やっぱり再読?(笑))

さてさて、次はこのシリーズの2作目 『高潔なる騎士』を読むつもりでしたが、ハーレクインのモニターで、キャサリン・コールターの『シャーブルックの御曹司』が送られて来たので、早速読みます♪ (『シャーブルックの花嫁』は大好きな作品。この作品の後日談で彼らの子供たちの話です。)

 

もうすぐ『パラリンピック』が始まりますね。するとその間はまたまたテレビ漬けになるので(笑)、今のうちにせっせとロマンス読まないと…。