浪漫日和~ロマンス小説に癒されて~

時間があれば、ロマンス小説に浸る日々。
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『カーマの愛に守られて』を読んでみた♪♪

2020年04月02日 | リサ・クレイパス

《レイヴネル家》シリーズの4作目です。このシリーズ、だんだん楽しくなって来ていたので期待してたのですが、楽しかったです。ただヒーロー、今まで持ってた印象と全然違う(笑)。

私、ヒロインが煩いの苦手なんで最初はどうしようかと思いました。3人の暴漢に襲われたところを助けてもらったのに、文句しか言わないってな。しっかりしてるのは良いんだけど、助けてもらっても感謝しないのは、残念★そして雇用主のリーズから危険地域へは馬車出すって言われてるのに、無駄に遠慮して借りない。結局迷惑かけるんじゃないかなぁ。文句言いはどうもなぁ…と、思ってました。

そして今回のヒーロー!無口で影からヒロインを支えるイーサン。2作目でリースの手下みたいなことしてて、3作目では警察にいて現在諜報員をしている転職の人(笑)。レイヴネル家とも関係あり…みたいなフリでしたが、こ奴がなぁ。私の勝手な印象だったのですが、リンダ・ハワードの『悲しみにさようなら』のヒーローのディアスみたく無口で、でも戦闘の達人で…みたいに思ってたんですが、口を開けばヒロイン相手に美辞麗句を並べ立てるんでビックリです(笑)。実はめちゃしゃべるのね?!貧しい家庭だったのに実は教養あったのだね?!実業家でもあったのね?!そして性技の達人(120の体位を知ってるらしい。『悲しいほどときめいて』のニックか(笑)。)だったのね?!そして両刀だったのね(136P)?!とア然とすることばかり。前作までにイメージしていたキャラと違い過ぎる~(笑)。(そしてまたまたのリンダ・ハワードですが、『危険な駆け引き』のチャンスを思い出したました。ここまで軽い性格ではないんですが(笑)。)

ラブラブな二人のロマンスに、イーサンの上司との確執。イーサンの血筋や前作から続く事件の真相等盛り沢山な内容で、謎のイーサンの謎が解けます(笑)。女性差別の強いイギリスでただ一人の女性医師であるヒロイン。そうそう動じないガレット(実は男性名★)も素敵です。ラストもきれいに事件解決、イーサンも無事新しい職に就きそうだし、良い感じで終わってます♪ あ、名前だけですがキングストン公爵(セバスチャン)も出て来ます♪ パンドラカップル再登場しないかなぁ。

あ、イーサン、アイルランド人です!(ローク~(笑)♪)イーサンのアイルランド風の呼び方はアイアタンになるそうです。面白い~。

ただ疑問なのは、イーサンが頑なに実の父である今は亡きエドマンド・レイブネル伯爵からの相続等を拒否するんですが、その理由が『大切な女性の思い出を汚すことになるから』。でも大切な女性=母親ですが、彼女イーサンの実の父親が貴族なのを誇りに感じてるってあった(364P)ので、伯爵から遺産がもらえたら喜ぶと思うんですが。育ての父は嫌がるだろうけど。

次作のヒーロー、ウェストも楽しみですね~。何事にも飄々と対応する彼は良いです!ヒロインはパンドラの片割れでしょうか??? ワクワク♪♪(…いとこ同士のロマンスは大丈夫なのかな??)

そだ!タイトル。何気に読んでましたが、このカーマって人の名前ではなくて、インドの欲求・欲望の言葉(サンスクリット語)なんですよね。その愛に守られて…って何かちょっと変(笑)。

 

 

…『蜂蜜と遠雷』読みました…。読んでる間中、頭ん中には『ピアノの森』が浮かんでました。この本が賞取ったのは残念です。どう考えてもベースは『ピアノの森』です。コンクール物だから似て来る…とも思いましたが、これだけキャラ設定やエピソードが被るとアカンと思う。悲しい…。分厚い本でしたが、言葉で音楽を表現するからなんで、内容は『ピアノの森』ほどの厚みは無かったです。楽しみにしてたのに、ほんと悲しい…。