浪漫日和~ロマンス小説に癒されて~

時間があれば、ロマンス小説に浸る日々。
素敵な小説に出会えると、本当にし・あ・わ・せ。

コニー・ブロックウェイ … めちゃ楽しんだヒストリカル♪♪

2014年12月21日 | コニー・ブロックウェイ

ロマンスを読み始めて1年半程たった頃、コニー・ブロックウェイに出会いました。
ただ以前のマデリン・ハンター同様、面白かった記憶はあるものの、細かい部分が思い出せず、再読を慣行。
そしてやっぱり面白かったのです!!(笑)

『純白の似合う季節に』は本当に好きで、何度か再読はしていたのですが、やっぱり良かったです!
(そして、原ちえこ氏がコミック化された本が最近出ました!きゃ~♪)

ヒーローは、本当に良い人なので、私には物足りない(笑)んですが、ヒロインがもうキュート過ぎ!!
詐欺師(!)であり、劇場歌手である彼女の魅力満載です。機知にとんだ彼女の行動が秀逸だし、ヒーローとのやりとりも楽しくって。
またヒロインによって、ヒーローが生来の快活な性格に戻っていく過程も、丁寧に書かれていて良かったです。

そして!ロマンス小説を読んで、声を出して笑ってしまった唯一の作品でもあります。(超私事(笑)!)

最後まで気持ち良く読める、優れたロマンスです。(リタ賞も取ってますしね。)
ただ、もう一作の彼女のリタ賞受賞作、『ふりむけば恋が』の良さは判りませんでしたが。
(ヒーローは笑えるくらい、とっても可愛いんですが、ヒロインが意地の張り過ぎ?で、今一つ。
ロマンス要素も少ないし…。残念。)

コニー・ブロックウェイの〈薔薇の狩人(ローズ・ハンター … 呼び名がすでにかっこ良い(笑)!)〉シリーズも
お気に入り♪
再読して気が付く、舞台はスコットランドから始まっていた(笑)。
それも先日再読したマデリン・ハンターの『罪つくりな遺産』と同じく、農地を追われて海岸に暮らし、不慣れな漁業をさせられて…と言うスコットランド人に不遇の時代。結局彼らは漁業には向かず、海を渡って新天地へ。

…でこの間、テレビで見た『赤毛のアン』の舞台であるプリンス・エドワード島のドキュメンタリー。
取り上げられていた農家の人は、スコットランド移民の末裔でした。現実世界とリンクした瞬間。

で、本作ですが、『薔薇色の恋が私を』 『愛が薔薇色に輝けば』 『薔薇の誓いと愛を胸に』 の三部作。
(この三作は繋がっているので、順番に読むこと。)

ヒロインは、ナッシュ家の三姉妹。ヒーローは、彼女たちを守ると誓った三人の孤児の青年たち。
見事にそれぞれがペアになります(笑)。
フランスと戦争中のイギリスのお話で結構シビアです。裏切り者を探すミステリー的要素もあります。

お気に入りは、二作目の『愛が薔薇色に輝けば』。
容姿端麗な剣術家で、イギリスの貴族とスコットランドの伯爵の娘との間に産まれた私生児であるヒーローと、美しいナッシュ家の長女のお話。

放蕩者で、常に冷静で物憂い雰囲気を漂わせたヒーローですが、実は結構純情で、ヒロインにメロメロです。
その上、剣術の腕は超一流。すらりとしていてたくましいとあるので、私好みの細マッチョと想像。
胸毛はあるらしいがいつも通り省略(笑)。 いい男だなぁ~。

ヒロインも、美人なのにそれを鼻に掛けず、責任感のある気持ち良い人で、高感度良。
また様々な要素が入っていて、内容の濃い本になってます。おすすめの一冊♪ (でも残りの二冊も読まないといけないので、長くなりますが(笑)。)

一作目もなかなか良かったです。(純(?)スコットランド人で、イギリス陸軍の指揮官と、しっかり者の未亡人の次女の話)。
三作目(現スパイと、三女が主役)は、ちょっとロマンス度が低いからか、印象薄いです。
それと、一、二作目のヒーロー達が必死に探していた犯人を三作目のヒーローが知っていて黙ってたのが、何だかなぁでした。

裏切り者の犯人は、英雄たちの中に入れられた凡人の悲哀と言うか、一番英雄になりたかった者が、一番力がなかったことでの悲劇みたいで哀しかったかな。

ところで、当初は戦争でバラバラになったスコットランドの高貴な子供を保護する…と言う趣旨で修道院に集められたヒーロー達なのに、一人は祖父はイギリスの侯爵だし、一人はフランスのブルボン王朝の末裔だし、一人は確かにハイランダーの氏族の証のブレードを持っていますが、それだけで、結局どこかの氏族の血族だったかどうかは判らず仕舞い。
と言うことで、この設定は生かせてなかったかな。


今回も読書感想 … リンダ・ハワード(笑)&プライド・シリーズ♪

2014年12月07日 | ロマンス・複数作家

間が空いてしまった…。

先週は土曜日しか書く日がなくて、なのにその日に、ロマンス小説を入手するのに度々利用しているオークションサイトで、貯まったポイント(850円分!)が、次の日に消失することが発覚!
慌てて現金化しようとするも、何度やっても同じ場面をグルグルまわるばかりで、文明の利器だか何だか、おばさんにはしんどいと思うこと度々。
結局、思っているページに行けず、ポイント使って買い物することに。(初めからそうしとけば、良かった…。)
こちらはこちらで、1900円以上だと送料無料だと言うので、じゃ1900円以上買おうと悩みながらのお買い物。根が貧乏性なので、熟考すること1時間。疲れ果ててお風呂入ってブログも書かずに寝ました(笑)。

で、今回は、コニー・ブロックウェイについて書きたかったのですが、またまた再読出来てなくて(彼女の本も結構厚い…。そして読み始めた〈薔薇の狩人〉シリーズは全3冊。でもとても楽しく読んでます!)、記憶の新しい先週読んだ本について書くことに。

まずは、またまたリンダ・ハワード(笑)。図書館で借りて来ました!
ネットで人気の高かった『パーティーガール』。

出だしは、暗そう…と思いましたが、初めだけでした。
でも最初のメキシコからの違法入国の話は、途中挿入のが良くないか?と思いました。
だって初めに読んだ文で、小説全体の印象が作られるから。

ま、それはそれとして、やっぱりヒーロー、ごついんですね(笑)。
首が太いって、少女マンガだとアウトだよ~とか思って読んでました。(脇役か、悪役くらいならあり?)

でも読んでるときは、私(笑)のヒーローは決して首は太くないです、空想上。
私好みに美化して読みます!小説内の描写も多少は参考にはしますが…。

で、内容ですが、面白かったです!
徐々に惹かれて行くパターンは大好きなので♪

南部女とヤンキー男のカップルなのですが、アメリカ行ったことないので、今までロマンス小説で培ったニュアンスで読んでました(笑)。

コンドームの色で言い合うシーンは、可愛かったなぁ。
こんなに明るいセックスシーンって、楽し過ぎ。
取り敢えず、二人の会話が楽しい本でした。
そして子犬も可愛い!

ただ、連邦捜査官は、ゲイの振りをしていたのか? 周りの勘違いなのか?
もし自覚してゲイの振りをしていたならその利点はなんなんだ?と、悩んでしまった。

後、犯罪及び犯人、気持ち悪過ぎ!! やだやだ…。

それと小説のラストシーン、あれはどう言うことでしょう?
市長夫人と殺し屋は一緒に住むの? 展開が読めない…。


もう2冊は、シェリー・ローレンストンの〈プライド・シリーズ〉2,3巻(ラズベリーブックス刊)。
こちらのシリーズは、パラノーマル。
動物に変身する種族と、人間が現代に共存している設定。

面白いのは、人間時にも動物の習性を持っていること。
小説内では、良くその点を指摘し合ってます。
それと全体に、大した悩みも事件もなく、明るく楽しいストーリー。

ではまずは、2巻目の『琥珀の瞳にもう一度』。

ヒロインがおたくなんだ~。ちょっと親近感(笑)。
ワイルド・ドッグ・シフターの孤児で、ウルフ・シフター内で育つ。

ヒーローは、以前に出ていたウルフ・シフターのなかなか良い男。
ヒロインより年上の幼なじみです。

で、16年後(長っ)に再会した二人。
ヒロインは昔からヒーローが好きで、ヒーローは無意識にヒロインが好きだった様。
でもヒロインは過去が原因でヒーローを避ける。
ヒーローは無意識ながら、ヒロインにメロメロなのが、可愛い。

習性の違いが面白いと書きましたが、その例を少々。
ウルフは遠吠えが大好きで、犬の歌を聴くのは嫌い。
犬は歌うのが大好き。子供たちは群れ全体で育てます。そしておしゃべりが大好き。元気いっぱい。
ライオンのオスは群れないけど、犬系は群れてるから、ウルフの彼女を持ったライオン宅には、
彼女の群れのウルフが勝手に出入りしているとか…。

ウルフが、ライオンの子供に遠吠えを教えていたのが超笑えた。

今回、ヒーローがカラオケ好きな彼女に付き合って、今まで絶対に歌わなかったのに歌ったり、
ウルフなのにノンアルコールで我慢してたり、すごく頑張ってました。
彼女のおたくのこだわり(ドラゴン・剣・妖精)は判らなくても、それはそれで良いらしいし。

色々な場面で、ヒロインを愛しく思っているヒーロー。
二人のやりとりは、とっても楽しめました♪

あと、犬は結婚するけど、ウルフやライオンは伴侶にはなるけど結婚はしない観だそう。
小説内でも、「妻」と書かれているときと、「伴侶」って書かれているときがあるから、
結婚してるかどうかの違いかなぁと理解しています。

で、結局二人は結婚するのですが、ヒーローの父親は「泥を塗った」と泣いたりしてるから、
ウルフが結婚するのはよっぽどのことみたいです。
結婚式は「お城」を借り切ってで、招待客は400人。
ちなみにヒロインがお金持ちです(仕事で大成功)。

そして、ケンシン・イヌイと言う、日本を拠点に活動している秋田犬のシフターが出て来て、めちゃ親近感。
世界を放浪している億万長者でマッドサイエンティストで、女たらしだそうで、そのうちヒーローになるであろう
存在感。

ただ、ヒーローの妹とその親友が、今回のヒロインを過去にいじめていた…ってことがあったらしく、
それ読んだとたんに二人とも嫌いになった。
もともとそんなに好きでもないキャラではあったのですが。

『黄金の瞳で眠らせて』『黄金のたてがみを抱きしめて』でそれぞれヒロインになってるのに、
感情移入が出来ないじゃないか!残念…。

その『黄金のたてがみを抱きしめて』。

ヒロインは上記のヒーローの妹。ウルフ・シフター。
ヒーローは、『黄金の瞳で眠らせて』のヒーローの異母弟、ライオン・シフター。

ライオンは、なかなか興味深いです。
オスライオンは、極力なにもしません(笑)。メスライオンに世話してもらいます。
野生のシステムのまま、威嚇するのと、子種を授けるのがお仕事らしいです(笑)。

『黄金の瞳で眠らせて』のヒーローも、ヒロインに出会う前に、すでに二人の子持ちでした。
それぞれ母ライオンは違います。そして結婚もしてません。
このヒーローは働いていて、ホテル経営しているお金持ちですが。

で、今回のヒーローは、ハイスクールの花形フットボール選手で、フィラデルフィア市警の刑事。
ヒロインは、いじめっ子でトラブルメーカーで群れのリーダー。そして大きい。身長180センチで、足も大きい。
フットボール選手並みに体格も良いらしい。普通のヒロインには無い体形です。

前記の通り、ヒロインには感情移入は出来なったのですが、ヒーローがやたら明るくて可愛くて、
怠惰で大食漢で、笑えました。(かっこ良いのに、常におなかを空かせているヒーローって(笑))。

ワニ(本物)と、餌の取り合いをしているのも笑える。
このワニとのシーンがちょくちょく出てくるのですが、いつも笑える。

理解不能は、山に住む魔女的存在のシフター。
彼女、この話に必要??? 

この〈プライド・シリーズ〉も、3巻が出た2011年6月の段階で、アメリカでは6作まで出ているそうですが、
日本では、その後出ていない…。
まぁ、マデリン・ハンター程には熱望してはいないのですが(笑)。