浪漫日和~ロマンス小説に癒されて~

時間があれば、ロマンス小説に浸る日々。
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『鏡のなかの魔女』&『幻の花嫁』&『菫色の空へ』…「ローア」シリーズを読んでみた。

2016年11月24日 | クレスリー・コール

ソフトバンク文庫から出ているクレスリー・コールの「ローア」シリーズ。 人間界に溶け込んでいる伝説の生き物のお話(笑)。ヴァンパイアやライキー(狼男)、セイレーンにデーモンに魔女・妖精等、伝説やうわさは全て実在している設定のパラノーマル。 ヴァンパイアや人狼は良くヒーローになりますが、こんなに沢山の異界の種族が登場するのは、めずらしいかも。トーンは全体に明るい雰囲気。(軽いとも言う(笑)?)

で今回読んだのは、「ローア」シリーズの3,4,5です。(もしかしてこのシリーズの2の感想は書いてないかも…。ま、地味目のヒーローだったし(笑)、私的にはそう盛り上がらなかった覚えがあるのでもう良いか(笑)。)

『鏡のなかの魔女』は、楽しかったです~♪ 今回のヒーローはライキー(人狼)。ヒロインは若い魔女(妖精と魔術師のハーフ)のカップルです。ヒーローは、魔術師に痛い目にあったため、魔法使いを嫌っています。そして、180年前に亡くなった伴侶を甦らせるために戦っています。不死の者なのに、運命の「伴侶」は生涯一人だけ…と言う過酷なもの。(この点、ナリーニ・シンの「サイ&チェンジリング」シリーズのチェンジリングに共通(笑)。)

この亡くなった「伴侶」とヒロインの間で揺れ動くヒーロー。前作からの設定が効いていて、展開も良かったです♪ ヒロインと結ばれてからのヒーローの選択にも脱帽。(今回は本文を楽しんでもらいたいので、珍しく(笑)詳細は内緒で。)

『幻の花嫁』は、しょっぱなからヒロイン幽霊って…★ ちょっと引きました(笑)。ヒーローは、デーモン希望だった(笑)のに、再びのヴァンパイア。それも何だかな…で、ロマンスはあまり楽しめず。最後にヒロインが最強の種族になるのにはビックリ★

 『菫色の空へ』は、ヒーローに満を持してのデーモン(笑)!デーモンは激情のデーモンたら煙のデーモンたら炎のデーモンたら種類が多い(笑)。で、今作のヒーローは、激情のデーモン。王族の血筋です。ヒロインは人間かと思いきや、人間とヴァルキリーのハーフ。こちらも『鏡のなかの魔女』と同じく、年の差カップル(笑)。中世生まれのデーモンと現在28歳(26歳だったか?)のヒロイン。ちなみにヒロインには人間のボーイフレンドがいます。ヒーロー、怒(笑)。

今回は、ヒーローが昔奪われた自国を取り戻すための戦略に、ヒロインが巻き込まれて行きます。自分の伴侶を騙さなければならなヒーローの苦悩ものです。今回も、黄泉がえり(ゾンビ?)やウェンディゴ(グールの親戚)に妖精に魔女等、ローア世界を堪能出来ます(笑)。

次作は、とうとう王たる激情デーモンの長兄ライドストロムがヒーロー。この作品でRITA賞受賞しているそうで、楽しみです♪ (このシリーズの第1作目も受賞してるそうですが…。)

 

今日は、「メアリー・カサット展」と「伊藤若沖展」に行って来ました。メアリー・カサットは女流の印象派の画家。若沖は言わずと知れた江戸時代の日本画家。両展が開催されていた美術館が近かったので、二つ同時に行こうと母親と出掛けました。が、祝日の上に、今は京都は紅葉シーズン(だからか?)。「若沖展」はチケット購入に一時間の列が出来てました。なので、「メアリー・カサット展」から先に行くことに。

こちらは結構ゆっくり見れました。思っていたのと違い、彼女だけの作品展ではなく、彼女と交流のあった女流画家や親交のあったドガの作品もありました。エッチングの作品はあまり好きではないのですが、多数ありました(笑)。(画像は「カサット展」で購入したポストカード♪ 右側はエッチング作品で唯一(?)気に入った作品(笑)。) 難を言えば、館内の展示の順路案内がなく、しょっぱなから結構な人が迷ってました★ ちょっと不親切。 

で、次は若沖展へ…と行くとやっぱり長蛇の列。チケットはあるので、さっさと中に入りました(だったらなぜに後回し?)が、久々の人人人(笑)。(こっちから先に見るべきだった?) 作品観るどころではない状態で、隙間から覗き見をして、さっさと出て来てしまいました★ 数年前に行った、細見美術館での「若沖展」ではそんなに人多くなかったのにな…。 ま、鶏図の素敵な線が見れて良かったです(笑)。