浪漫日和~ロマンス小説に癒されて~

時間があれば、ロマンス小説に浸る日々。
素敵な小説に出会えると、本当にし・あ・わ・せ。

久々の中世物!…『完全なる騎士』 by アン・ヘリス

2016年09月01日 | アン・ヘリス

アン・ヘリス作の、3ヶ月連続で書かれた中世の騎士物語の1作目(…実は、以前に1作目は読んでいたので、今回は2作目のつもりで読んでました。この作品読んだ記憶がなくって、自分でビックリ(笑))。 感想から言うと、そこそこ面白かったです(笑)。 以前の印象では面白くなかったと思ってたのですが、記憶していた印象よりは良くなりました(笑)。 彼女の作品では、『サタンの花嫁』がお気に入り! …だったのですが、今は内容を覚えてない…。(また再読…??)

主役の二人ですが、ヒーローは若気の至り(!)で綺麗な花嫁をゲットしましが実は愛してはいないことに気付き、それが原因でもないですが、花嫁は死んでしまったことで責任を感じている真面目なイギリス人。 ヒロインは、年の離れた夫との政略結婚で心に傷をおっているフランス人の未亡人(でも結婚って数日だけだったんだけども…)。そんな恋愛に逃げ腰の二人が徐々に惹かれ合って行くロマンスです。ロマンスは、ちょっと引き気味のヒロインがどうかなぁと思いましたが、それ以外の、この時代ならではのエピソードが面白かったです。

当時(12世紀頃:日本では平安時代の後期)は、十字軍やテンプル騎士団、魔女狩りなどがあった時代。その当時の考え方やら習慣やらが描かれていて、それが良い味出してました。 例えば、お医者さんはギルドに入っているのですが、やっぱり『やぶ』はいます。ただ、それを指摘して代わりに治療して恨みを買うと、逆に魔女扱いされて密告されてしまうと言う怖い時代。 無知による死や疑いが蔓延しています。そして薬は、いわゆる漢方。自分で薬草から作る時代。薬のありがたさが判ります。頭痛がするとすぐ『イブ』に頼る私(笑)。 (大好きなデボラ・シモンズの「ディバラ家」シリーズも同じ時代なのかな…?このシリーズを読んでた頃は、まだそこまで気にしてなかったので。気になる…やっぱり再読?(笑))

さてさて、次はこのシリーズの2作目 『高潔なる騎士』を読むつもりでしたが、ハーレクインのモニターで、キャサリン・コールターの『シャーブルックの御曹司』が送られて来たので、早速読みます♪ (『シャーブルックの花嫁』は大好きな作品。この作品の後日談で彼らの子供たちの話です。)

 

もうすぐ『パラリンピック』が始まりますね。するとその間はまたまたテレビ漬けになるので(笑)、今のうちにせっせとロマンス読まないと…。