浪漫日和~ロマンス小説に癒されて~

時間があれば、ロマンス小説に浸る日々。
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『高潔なる騎士』 by アン・ヘリス 

2016年09月17日 | アン・ヘリス

中世シリーズ、『完全なる騎士』の続編です。 

ヒーロー、前作のヒーローの子供です。母親は前作のヒロインではなく、前妻。なので、多分純粋にイギリス人。前作の初めの方にちょっと出て来て、騎士見習いとして親戚に預けられてました。今いくつだろう…?二十代後半以上だと思うのですが、未だに5歳のときに騎士になるために親戚に預けられたことに、傷ついてます。当時の慣習なんですが、父親に疎外されたと思ってる。母親違いの弟はずっと家にいた…と言うことで、余計に地味に怒ってます。…ふーん…(笑)。 

ヒロインは、フランス人の父親とスコットランド人の母親の間に誕生。母親はヒロイン出産後に死亡。後妻さんはイギリス人。(…当時(12世紀)から、異国人との婚姻は多かったのかな?) で、父親は、娘よりも息子が好き。でもヒロインは父親が兄を大事にしているのは納得していて、継母と仲良くやってました。ただ現在は、継母も兄も亡くなり、病気の父親との生活。強欲な隣人に結婚を迫られていて、その阻止のため、父親は親戚である前作ヒロインに助言を求めます。そしてヒロインは、イギリスに行くことに。

この当時は、旅行も大変★ 常に安全のため護衛が必要。そのためヒロインを迎えに、ヒーローがフランスへ来ます。そこで二人は出会います。ヒーローは、元愛人がすごい嫌な女性だったので、その後は女性に消極的。 傷つき易い人なんですね(笑)。世間には、勇敢な騎士で高潔な人として名を馳せてます。(実際、良い人)。 ヒロインは、まだ17歳。時代的には、15歳でも一人前扱いですが、苦労知らずの彼女は結構おてんばで強情。そこも可愛いと思うヒーローでした(笑)。

元愛人に、ヒロインの隣人等、悪役が出て来てほどほどに事件を起こします。ロマンスもそれなりに展開ありで、楽しめました。それプラス、前回にも書きましたが、その当時が判るのが楽しいです。 例えば、鹿を狩るのは王の許可が必要ですが、猪は取り放題だとか。冬は狩りが出来ないので、塩漬けの肉を作っておいたり。(日本だと干物?)。 治療に使用した包帯を燃やすことが儀式的で、もしかすると「魔女扱い」されるかも…とか。(人の生死は「神」の領域なので、あまり人が関知してはいけないらしい★ 教会の権威が下がるからでしょうが、権威が一番大事になるって、すでに宗教の意味からは外れてるんですけも。…人間は怖い!)

あと、前作でも書かれてましたが、「決闘裁判」。無実を証明するために決闘をします。勝った方が正しいと言う、騎士ならではルール(笑)。これが結構厳しくて、どちらか死ぬまでって…。勝者は慈悲を与えることは出来るらしいが。

よく思うのですが、この話でも「女性の処女」が重要視されてます。日本だと明治か大正に外国からその意識が入って来るまでは、そんな考えは無かった様で、かなり不当に感じます。何と言っても常に非難されるのは「女性」ですから。男女の差は、肉体的にも精神的にも確実にあるのですが、それでも肉体的に弱い者を力で押さえつける社会は不毛です。今でも不倫をしたら女性だけが罪に問われる国があるようです。レイプされても事件にならないインドの村もニュースで見ました。ネットで自分の意見を発信したら、男性の肉親に殺された女性もいます。無教養のせいでしょうが、気持ち悪いです。男性中心の社会が早くなくなって欲しいです。(だからって女性が強いのが良いわけでもないですが。)取り合えず、お互い思いやりで(笑)。

ロマンスと関係ない話ですみません★でもほんとに「処女」重視はイライラ(笑)。

ところで、図書館から来ました!ナリーニ・シンの『金眼の黒狼と月下の戦姫』と J・D・ロブの『堕天使たちの聖域』!! きゃー寝れない~(笑)。 今、『金眼の黒狼と月下の戦姫』の下巻読破中。超楽しい~!!

 

パラリンピック、バスケはダメでしたが、ラグビーは決勝ですね。ランク1位のアメリカとも1点差!「金」行けるかも~(笑)。 視覚障害クラスの陸上もすごいですね!二人で走るって、どんだけ息合ってるんだか。

そしてアメフト、始まりました!(笑)。 ペイトリオッツは、QBのブレイディーが4試合出場停止でしたが、以前にも言ったかな、2番手も男前なのでした(笑)。 ブレイディーと言えば、リオのオリンピックの開会式で、奥さんが歩いてましたね!そうただ歩いてるだけで良いんですね、スーパーモデルだから。すごい…★