未読の『愛の歌は海を越えて』を読もうと思ったら、シリーズの2作目でした。1作目の『氷の後見人と恋に落ちて』の記憶が全くないので、これはアカンを再読しました(笑)。
あとがきだと「『ハムステッド決闘団』シリーズ」みたいですが、原題だと《The Seducer(誘惑者)》がシリーズ名でした。そして日本ではこのシリーズの1,2作目と6,7作目のみ翻訳されてます。(相変わらずの出版状況(笑)。) お気に入りの『罪作りな遺産』『罪作りな淑女』が、このシリーズ6作目と7作目♪
最初『氷の後見人と恋に落ちて』を読んだときは、取り敢えず6作目と7作目との繋がりばかり探していたので、熟読してなかった感★ 今回はしっかり読みました。楽しかったです♪
ヒーローは、フランス人の貿易商人。英語も堪能です。ヒロインは彼の被後見人。彼女はイギリス人ですが、フランスの寄宿学校生。ヒーローの名前は、「サンジャン」「シンジョン」…、ヒロインは「アルブレ」「アルブレッド」…フランス語と英語の違いだそうです。スペルも一緒なのかな? (昔、Michaelと言う知人がいたのですが、彼の名前は英語読みだと「マイケル」、フランス語だと「ミッシェル」、ドイツ語だと「ミハエル」って聞いて、繋がってるなぁ~と感じたものでした。)ちなみに大天使ミカエル(ラテン語読み)由来だそうです。
この時代、イギリスの上流階級ではフランス語を勉強するのですが、普通の人はもちろん英語しか理解出来ません。フランスから渡って来た科学者が言葉が通じない~と困っていたのが印象的。(でも彼こそ、英語勉強してなかったのか?本を沢山読んで理論確立したイメージだったのですが、全てフランス語の本だったってこと?)
で、繋がりですが、シリーズ5作目まで上記「ハムステッド決闘団」のメンバーがヒーローになってる様です。常に出て来ているのはデュクレア家のメンバー。6,7作目はそう言う意味ではスピンオフ。それが判ってやっと今回落ち着いて読めました(笑)。
復讐のために生きているヒーローと、彼を愛することで孤独を埋めたヒロイン。彼女の愛でヒーローは変わって行きます。フランス革命時期の動乱に巻き込まれた登場人物たち。歴史的背景もきちんと描かれていて、面白かったです♪
ただヒロインが優しく、復讐を止めようとするのですが、私は「目には目を」派なので、ヒーローを不幸にした要因みんなに苦しんで欲しかったです(笑)。ま、二人が幸せなので、良いのですが。 (実はヒーローの本名はシンジョンではなく、ド・ラ・トゥールだそうで。めちゃフランス的(笑)。)
次作は、デュクレア家の次男(今では伯爵)が主役です。楽しみ~♪
チビが高校受験です。早く終わって欲しい~★ 私立高校、受験だけで2万円!高過ぎ~×× はぁ…。